« 時間どろぼうの話 | メイン | 施政方針演説  »

2004年02月29日

多摩・再始動宣言! PP@Tama

 みんなで少しずつ知恵にお金を出し合って、地域の若者をピースボートに乗せちゃおう!というプロジェクトがスタートして半年ほど経ちます。「多摩から世界へ!世界から多摩へ!」を合言葉にして、地域にある人のつながりを少しずつつなげながら、共感を得ながら、この運動を広げてきました。地元の企業の賛同もいただき、昨日のシンポジウムにて目標の派遣代表者の渡航額の補助分の100万円に到達しました。
 初めは中心で動いている、活躍中のスタッフ自身も「まゆつば」のところがありましたが、自分たちが動けば、きっと目標に近づけるし実現できるはず…と信じてきたことの力が花開いているのだと思います。「動けば変わる」そのことの実感を分かち合っているのではないか?と思っています。
 私はあまり全面的な協力ができないまま今日のシンポジウムを迎えた私でさえ、感慨を覚えたので、おそらくスタッフはそれ以上の感激を味わったはずです。これが地域の力で市民の力だと思いました。

 さて、シンポジウムは3つのセッションがあり、第一部では地域金融を市民力でつくりあげてしまった未来バンクの田中優さん(この方は、非常に多忙を極め、かつ有名な方です。現業は地方公務員!)とPPTの代表で数日前イラクから帰国したばかりのフォトジャーナリスト桃井和馬さんのトーク、そして聖蹟桜ヶ丘駅前のライブハウス「スタンドバイミー」のクーペさんとしほさんによる演奏、それから第2部として派遣代表者の湯澤さんを含む4人のみなさんによるパネルディスカッションでした。
 派遣代表者の選考会に参加できなかった私ははじめて湯澤さんにお会いしましたが、さすがに彼は事が起きても動じないような、肝が座っていて、おとなしいながらもしっかりと自分のことを主張できるような方だなと思いました。PPTのメンバーが彼を派遣代表者に選んだ理由がとてもよくわかりました。同時に今日のパネラーで招かれていた今泉りえさんは多摩育ちのミュージカル俳優さんですが、彼、彼女が話した「多摩市への思い」、多摩のニュータウン育ちの世代が「多摩市っていいところだ」という素直な言葉を聞いて参加者はそれぞれの胸に響いたのではないかと思いました。

 大妻多摩の会場はほぼ満員で、熱気あふれるものの、しかしアットホームなシンポジウムで、みんなが共に生きる…そういう意味では家族になれるというような雰囲気がありました。私は地域にはやっぱり「醤油をお隣の家に借りに行ける」人と人とのつながりがなくてはならないと思っています。それは今までのように住んでいるエリアだけに限定されるわけではなく、自分の身近なところに「助け合いネットワーク」が存在するということです。
 PPTのプロジェクトも目指すところは多摩というゆるやかに開いた地域で、自分たちの力を少しずつ持ち寄って、新しい’まちづくり’を目指す第一歩をつくりたいと考えています。新たなかたちでネットワークを作っているのです。考え方や価値観は全く異なるけれど、目標は共有している…これは今回であれば「一人の若者をピースボートに派遣しよう!」ということですが、ささいな目標かもしれないけれど、そこに結集した人たちは、見知らぬ人どうしであってもすぐに仲間になれることを感じました。だから「アットホーム」なシンポジウムになったのだと思います。

 明日から議会が始まります。「財政難」がものすごく強調され、何となく湿っぽくならざるを得ない今日この頃。PPTは打ち上げ花火のように「スカッと」する何かを私にくれた気がします。

投稿者 hisaka : 2004年02月29日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/636