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2004年02月23日

自治基本条例の修正案をつくろう!

  総務常任委員会が午後から開催されました。一日かかっても最終的な修正案ができるくらいまで踏ん張ろう…との意気込みでスタート。結局はそれぞれ会派での話合いが必要なので「持ち帰り」を…ということで、それぞれの会派などから出た意見の相違点を整理しただけで終了しました。思ったよりも時間がかからず、委員会の終了時刻は18時過ぎ。「長くやればいい」と言うものではなく、やはり集中して取り組むことのほうが大事です。長時間の会議は「頑張っちゃった気分」はあっても、振りかえってみると中身がなかった…みたいなことが多いように思います。
 会議には仕切り役が大事です。総務常任委員会で考えれば委員長と言うことになりますが、私は現委員長は他の委員会に比べてとても腕がいいと思います。これはお世辞ではなく、本当にそう思います。私自身は委員会で休憩をとって意見交換をする仕組みはいかがなものかと疑問ですが、自由に意見交換をし、議論の場をちゃんと設けてくれること、他の委員会を見ていると休憩中で議事録を取るわけではないのに、いちいち挙手をして委員長が指名してから発言する…という堅苦しい形式で、議論がつながっていかないような場面を見受けるのですが、とても間合いの取り方というか仕切り方が上手で意見交換や議論の流れが変に途切れないように進めてくれるのは、とてもやりやすいと思います。
 「まだまだ、こんなんじゃダメ!」と厳しい眼を向ける傍聴者もいるかもしれませんが、総務委員会の雰囲気についてはわりといい評価をしてくれる人もいます。「総務委員会うらやましい。」ともらす同じ会派の方の言葉にも端的に表れていると思います。

 さて、修正案ですが、だいたい論点が明確になってきました。①主権者としての市民、②自治基本条例を他の条例の上位に位置づける、③言葉の定義(参画・協働)、④市民の権利と義務、⑤コミュニティについて、⑥市長の位置づけ、⑦自治推進委員会…これらをどのように盛りこんでいくのかについてです。会派や個々の議員のスタンスがものすごく浮き彫りになり面白いところです。都合良く法律を持ち出し、都合良く自治を主張する…みたいな部分もあり、意見交換や議論を進めているとまだまだ自治基本条例というものの形が発展途上にあることがよくわかります。最終的な到達点がどこにあるのかわからないのが『自治』であり、自治基本条例だとすると、いつまでたっても発展途上に置かれるのがこの条例の性格なのかもしれませんが・…。
 でも議員の間でこんな形で議論ができるなんて、一年前の私には想像もできなかったことなので、自治基本条例の策定は色々な意味で効果をもたらす気がします。

 できれば3月議会での議決を目指したいので、委員長からは「3月議会の日程の中で委員会を連日開催ということも覚悟しましょう。」と言い渡されています。実際にどうなるかはわかりませんが…?
 自分の意見をゴリゴリと押し通すのではなく、それぞれの議員のスタンスを大事にしながら、自分の考えもちゃんと理解してもらえるような議論を進め方について、委員の誰もが試行錯誤で体感しているように思います。

投稿者 hisaka : 2004年02月23日

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