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2004年02月16日

ものすごく政治的!

  議会運営委員会がありました。議題は「多摩市議会のテレビ放映実施の陳情」についてです。議会の公開を進めていくとの方向性の中でテレビなど議会中継の話や休日・夜間議会の実施については陳情があるなしに関わらず議会改革の一環としても話合われてきたことです。
 そのために議会運営委員会は地方議会の改革というテーマで全国の先進地を視察もしていますが、視察をしたことについて、なかなか実行にまで移すのには課題も多いようです。とても時間がかかっていると思います。
 今日はテレビ放映に関しての議会事務局作成の資料が配布され、説明がなされました。この説明だけで会議の前半30分以上かかったのには正直忍耐力が要りました。資料は前もって配布をすべきと思いました。いきなりその場で資料を配布し、その場で説明し、そして質疑をして意見交換をする・・・というのはあまりにも会議としての効率が悪いと思いました。傍聴に一緒に出かけたインターン生も同様の感想を持ったようで、「眠くなってしまった」と言っていました。
 しかしながら、今日はその後の議論が比較的活発だったので、インターン生たちはかなり面白いという感想を述べていました。議事録を意識せずに自由に発言するために、相変わらず「休憩」をとるのですが、この不自然なルールを当たり前の様に受け入れられるのは結構不思議です。

 陳情では「テレビ放映」という部分が全面的に出されていたのですが、内容は「議会の公開を進めて欲しい。」という思いです。誰もが賛成できるはずですが、結局は採択4名、趣旨採択2名という結果になりました。趣旨採択の理由とはテレビ放映だけではなく、FM多摩などいろいろな手法が考えられるし、かりにこの陳情を採択したとしたら、真っ先にテレビ放映から着手しなければならなくなり、それには相当の経費もかかり費用対効果についてはこれから研究しなければならないだろう…というのが主な理由です。しかしながら、同趣旨の陳情はさかのぼること1999年にも提出されており、その際も議会は「趣旨採択」という判断をしたようです。5年経過後もまた「趣旨採択」というのは何か進歩が見られないようにも感じます。しかしながら「テレビ放映については慎重に取り組んだほうがよい」の‘慎重に’のニュアンスが昔よりも前向きな意味を含んでいるのが今回のようです。
 傍聴者の眼にはある一会派のみが決して前向きと言えないニュアンスの意見交換をしていて、そのことに気を遣ってか本当は採択をしてもいいところを趣旨採択の立場をとった会派もあったのかな?と思いました。インターン生は「なんだかものすごく政治を感じた。」と言っていました。「やっぱりしがらみとかってあるんですね。」…その通りです。ものすごくしがらみというか政治取引というか、今日の議会運営委員会の空気には、様々な立場での思惑のぶつかりあいがありました。初めて傍聴をしたインターン生が敏感に感じた空気は「いわゆる泥臭さ」だと思いました。

投稿者 hisaka : 2004年02月16日

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