« 「男が飛びまわっていてもまちづくりはできない!」 | メイン | ものすごく政治的! »

2004年02月15日

自治基本条例を修正する?

  自治基本条例をどうするのかについて議論が大詰めを迎えています。議会で修正案を作成するのかどうかも含めて、そして多摩ネットとしても修正をするならどうしていくのか?について打合せをしました。
 全体的に修正をかけるとなれば、かなりの作業量になります。そしてさらには全体的な修正をかけていいものかどうか?という部分も議論になっています。行政から提出されたものに対しては極力修正をかけない・・・というのが今までのやり方のようです。なぜならば議会に市長を支持している議員が多い場合には、市長から提出された議案に対して、議会として修正をかけていくことは市長をある意味で否定するという風に解することができるからだそうです。
 しかしながら、これは全くおかしな話です。二元代表制の緊張感とはそもそも議会として市長の方向性に対して異議を唱えるところから始まるとも言えるからです。何でもに「異議あり」の前提で物事を進めることは賛成はしませんが、しかるべきところで議会としての態度を表明していくことは大事なことだと思います。
 特に自治基本条例ともなれば、大きな自治の枠組みという点で議会も大きくかかわる問題です。そういう点から考えれば、議会として、議会にかかわる部分だけでなく、全体を通しての条例のかたちをどう捉えていくのかを現段階で議論を深めておくことは重要なことだと思います。
 そういう意味からして、自治基本条例の行政案に対し、議会としてできればまとまった「議会案」のようなものを提示できるなら、私は大きな進歩かなと思います。いつも可決、いつも否決・・・ということで議会として意見を二分しているだけでなく、議会全体として意見をまとめていくことができるのが理想です。そのことが持つ意味は非常に大きいからです。
 来月の議会には少なくとも議決をしたいとの方向があるようです。どういう議論がこれから進んでいくのかはわかりませんが、意見の違う人たちが「でも、自治基本条例は必要だよね。」という最終目標を同じにして、個々にどのような判断を下していくのか、それが見ものかなと思っています。

投稿者 hisaka : 2004年02月15日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/622