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2004年02月04日

小学校の教育研究発表会

 今日は午後からインターン生とともにパルテノン多摩で行なった市の教育研究発表会を見に行きました。この教育研究会は多摩市内の教職員400名ほどが18の部会にわかれ、それぞれ指導方法など「こどもたちが期待している‘よい授業’」を目指した研究をしているところです。研究成果については市民や地域にも開いていこうとのことで去年からパルテノン多摩での発表をはじめました。今年で2回目です。

 今日の発表は学校保健、学校図書館、社会科、体育と4つの部会の発表がありましたが、普段、なかなか学校の先生との接点がない私にとっては非常に新鮮で、一生懸命子どもたちと向き合おうとしている先生たちの姿に出会うことが出来たなあと思いました。
 私の小学校時代と比べたら、飛躍的に指導方法などもレベルアップしていて、特に学校図書館グループの発表では「アニマシオン」という手法を見て、子どもたちがどうやったら本に親しんでもらえるか…と格闘する先生たちの創意工夫に感激してしまいました。また、社会科グループの「人の営みに迫る社会科学習の在り方」をテーマにした研究発表の中では、より身近な‘社会’‘ひと’ということで、地域で‘ごみ’の活動に関わっている人たちや消防団の方々を招いた授業が披露されました。地域の人たちとの関わりが生まれるような授業を組み立てていくことはとても大事だと思います。地域との関係が希薄になっている子どもたちにとっては貴重な機会になるからです。

 インターンを含めた4人の感想は、「今の子どもたちって恵まれているよね!」ということでした。もちろん社会環境の変化により様々問題点は指摘されていますが、それでも先生たちの新しい指導方法の研究成果を見ていると「こういう授業っていいなあ。たのしそう!」と思えるものばかりでした。
 そして私たち4人が顔を見合わせてしまったこと…。それは終了直後のことでした。「先生方に申し上げますが・…勤務時間は(午後)4時15分までですので、誠実にご協力お願いします・…。」
 発表会は約1時間半ほど、午後3時半過ぎに終了しました。もともと広報にも午後2時から4時15分までと書いてあり、なんと中途半端な時間なんだろう?と感じていたわけですが、その疑問が一気に解消です。つまり先生たちの勤務時間が4時15分までだからです。
 私たちは苦笑いをしてしまいました。「小中学校の図画美術展をやっているので、そういうのをぜひご覧下さい。」との案内もありました、ギャラリーにはもちろん先生方が殺到していました。
 せっかくいい発表を見ていい気分だったのに・…「そんな細かいことまで念押し」しなければならない状況でも在るのかしら?学校という場にある先生たちへの監視体制みたいなものをちょっぴり感じてしまいました。

投稿者 hisaka : 2004年02月04日

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