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2004年02月03日

やっぱり切り崩すのは難しい。

 今日は一つ、ちょっと見物だなと思っていた出来事がありました。それは南多摩斎場組合議会での一件です。南多摩斎場は町田市にありますが、一部事務組合方式で、町田市、八王子市、日野市、稲城市、そして多摩市の5市が協力しながら運営をしています。
 そこで組合の議会には、5市それぞれの議会から代表2名が送りこまれ、様々な審議が行われるようです。しっかりと視察などもあるようで、これには私もビックリしました。もちろん、他自治体の所有する斎場見学が中心です。
 さて、現在の組合議会には生活者ネットワークに所属している議員がたまたま4名いて、多摩市でも武内が代表として組合議会に参加をしています。議員の仕事の一部として、例えば組合議会への出席があるというのが私たちの考えです。しかしながら、組合議会に所属をしていれば、組合議会議員としての報酬が出る仕組みになっています。
 そこで、今日の組合議会で、以前から、この組合議会での報酬を問題だと考えてきたので、組合議会の議員10名の約過半数に近い4名がいるということで、「報酬引き下げ」の動議を提出することにしたのでした。
 私も傍聴に行こうと考えていましたが、何せとても不便なところにあり、行くだけでも大変だという事(むしろ、どうやって行けばいいのかよくわからなかった)ので後から様子を教えてもらうことにしました。
 結果はもちろん、「×」。他の方々との調整がつかずに上手く行かなかったとのことです。動議を出すにもいたらずに、その前にいわゆる「丸くおさめた」という形に落ち着いたそうです。「継続審議」という方式などはとらないので、一応今回の提案については残念だったのですが、問題提起ができ、報酬問題については今後の課題のひとつだということでは認識してもらえたそうです。早急に対応はしていきたいと方針は出たようですが・・・・。
 今回、本当は「報酬はゼロ」で提案したかったのですが、これでは恐らく受け入れられないだろうと今までの半額ということで、こちらも譲歩をした提案をしました。そもそもの算出根拠についてはおそらく今までも明確ではなかったでしょうが、半額についての根拠も正直あいまいにしかならなかったと思います。組合議会の中では報酬を下げるにしても金額をいくらにするかなどには審議に時間を要すると判断したようですが、報酬ゼロならとても簡単なのにと思います。
 結果は残念でしたが、時代の流れ、今までの議員の常識を覆さなくてはいけない…ということを披露したことには意味があったと思います。

 だいたいはこのような組合議会の実態を市民が知らない…市民に知らせないことが問題です。組合議会が開催されてもされなくとも一ヶ月に1万7千円のお手当てが出ていること。つまり年間では20万4千円になります。これを年3回ほど会議があるとして割ってみれば、一度の議会に出れば座っているだけでも6万8千円という計算になります。これはやはり市民感覚とはかけ離れているのではないでしょうか?

 多摩市議会では、例えば審議会などに議員が所属している場合の報酬について随分と整理をしてきています。もちろん仕事の一貫として審議会に出席するわけですから、審議会手当などもらうのはおかしいわけです。しかしながら、他の自治体の議員さんも一緒…ということになれば、まだまだこのような「特権」というか「昔風」のまま続けられている私にとっては悪しきルールの変更をする道のりは険しいということでしょうか。
 組合議会の中では、これはこの南多摩斎場だけの問題ではなく、もっと広く東京全域までも及ぶようなことになり、ここだけでは決められないのではないか?という意見も出たようです。「守り」の姿勢が垣間見れる気がします。さらには理事者側(各市の市長側)にとっても報酬を下げなければならない問題・・・にもつながるようです。とってもいい問題提起がでいたのではないかと思います。
 多くの市民に意見を聞いてみるべきでしょう。

投稿者 hisaka : 2004年02月03日

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