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2004年01月27日

予算概要(案)説明

 まだ、詳細をつめるのはこれから…という段階ですが、行財政再構築プランの最終案確定に向けて、そして来年度予算についての大掴みな説明がありました。

 たまたま千葉県内のとある市議の方が来訪されたのですが、わざわざ行財政白書などを市役所まで購入しに来たとのことでびっくりしましたが、グッドタイミングと言うべきかちょうど市長による説明が終わった後だったので、説明で使用した来年度予算案概要などをお見せすると「えーっ、こんなのあるんですか?」と大変驚かれている様子でした。「こういう資料があるなんて、やっぱり進んでいますね。」と言われました。・…資料があるから進んでいると言うわけではないと思いますが、まだ概要の案の段階で説明があることは全国の自治体で見れば「当然」のことではないのかもしれません。
 しかしながら、わざわざ千葉県から2時間以上もかけ、白書の値段よりも高い電車賃を払ってやってくるというのも大変な話です。私は以前、ニセコ町から「わかりやすい予算書」を取り寄せたことがありますが、その時にはきちんと郵便局にて「定額小為替」によって代金を支払いました。住民票などを郵送で請求する時も定額小為替と返信用封筒を準備すれば取り寄せることが出来ますし、その方式で対応できないものかと思いました。

 さて、予算概要の中味ですが、来年度は国からの借金(減税補てん債)の借り換えの年になっているのでその分が余分に30億円あまりが計上されている関係で一般会計の規模が今年度よりも膨らんでいます。借換えをした後は一括償還ではなく、毎年償還する方式にするそうです。聞いている時は「ふーん、なるほど。」と思って納得しましたが、ある議員さんが質問をされたように「返さなければいけないことは、既にわかっていたはず。」なのです。それを思うと、やっぱりいかに借金をしない体質をつくっていくのかが大事だなと感じます。こういう体質が完成するのも、もちろん過去の積み重ね。「議会の責任だって問われるよ。」と思います。要は市民の要望をできるだけ受け入れようとすればお金がいくらあっても足りない状況は生まれるからです。そうやって今までの政治が動いてきたことがよくわかります。おかげで多摩市内には豪華な施設がたくさんあります。これが今、施設維持費がかかってお荷物になりかかっていると指摘されていて、「一体、市民も含めてですが私たちって何をやってきたんだろう。」と思わずにはいられません。
 
 ところで、行財政再構築プランの素案では財政フレームの目標値が掲げてありました。素案ではまだ「調整中」の項目があ、財政フレームの目標値も計数が変更しますと但書きがありましたが、そこの目標では歳入約399億円で歳出が約408億円ほどになっていました。しかし今回出されてきた概要では歳入歳出約456億円ということで「調整中」のものを調整し終えれば数字がものすごく変動し、目標が目標でもなんでもなくなってしまう・…ように感じてしまいました。一体何のために目標を立てるのかわからなくなってしまいます。
 でも、だから「ダメ」ということではなく、その意味では試行錯誤の部分もあると考えれば、乖離部分が大きすぎるということを踏まえて、最終的な確定案の中での目標数値の設定をしてもらいたいと思いました。
 とにかく子育て支援には力を入れるんだなということがわかります。若い世代に魅力的な‘まち’にしていきたいという目論見だと思いますし、それは大事なことだと思います。しかしながら、よく同世代の友人と話をすると、一番大変なのは「家賃」だと言います。何とかこの部分についての対策ができないものかなあと考えます。

投稿者 hisaka : 2004年01月27日

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