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2004年01月15日

「全員協議会」の位置づけって?

 議員になってから、数回の「全員協議会」に参加をしてきて、やっぱり疑問なのは、この会議は一体何をする場所なのか?ということです。
 確かに案件は「行財政再構築プラン(素案)」についてですが、予算や決算特別委員会の時のように、そしてまた、普通の議会の時と同じように行政側に質疑応答が繰り返されるだけです。
 市長はとても重要なことなので「議会のみなさまにもご相談申し上げて」というけれど、一体全体「相談する」というのはどういうことなのでしょうか?結局は相談を持ちかけられて、「全員協議会」が開催されても、言葉どおりの「協議」をし議会としての意見を出すわけではなく、各会派や各議員が銘々に自分たちの主張を意見として行政側にぶつけるのみで終始してしまい、行政側はその意見などに対して、行政側の見解を述べて「ご理解いただきたいと思います。」。相談されて、意見を申し述べたところで、最終的な結論を下すのは、意見集約をしてアレンジをする行政側。
 「こんなスタイルでやっていてもいいのかしら?」という疑問を抱きながら自分の席に座っていました。行政サイドにとっては、言い方悪くなりますが‘議会を乗りきれば’いいわけで、特に全員協議会では議決もないので‘終わってしまえば’なのです。今日の協議会で出た意見がどこまで生かされるのか、そしてもちろん市民向け説明会で出た市民の意見をどう反映させるのか…すべて行政の裁量にかかってしまうのです。地方は首長権限が大きいと言われますが、そのことを痛感せざるを得ません。二元代表制が機能するとはどういうことなのか?考えずにはいられません。

 それにしても今日の協議会で一番気になったのは、行政の答弁者が内容をちゃんと把握しているのかいないのか?…担当課長や部長が答弁している、その最中に市長が自席から小声で指示する光景を何度も目にしました。時にある部長は市長の横やりを手で制するようなそぶりを見せましたが、担当者が答弁している時には市長が口出しをするような様子は感じが良くありませんでした。私にしてみれば「それなら市長が応えればいいのに。」と思うからです。基本的には議会対市長なわけで、議員の質問は全て市長に向けられているのです。そこからすれば、担当者に答弁を任せるなら任せるで、その後で補足する分があれば市長が答弁に立てばいいのに・・・と感じました。

 協議をするということ、議会は議事機関ですが、議事を進めるということ…その手法が一体どうなのか?を再検討しなければいけないと思っています。

投稿者 hisaka : 2004年01月15日

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