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2004年01月12日

実行委員会形式の成人式だけれど・・・・。

 成人式の日はネットで恒例の遊説をやります。気持ちをシャキっとさせて、パルテノン多摩で行われた式典にも出席し、その後、3駅での遊説を行いました。
 成人式の日にちょうど合わせてなのか、今日はイラク派兵反対のデモ行進があったので、こちらにも合流したかったものの、ネットでの予定がもちろん優先。 デモ行進は式典と時間が重なっていた事もありますが、自衛隊の派兵反対はネットも訴えているところなので、できればこのような市民の行動には一緒に合流する…という臨機応変な対応をしたほうがいいのに…と私は思いました。
 結局、私たちが三越前で遊説を始めた時間に、デモ隊がパルテノン多摩のところに到着し、マイクの音声が少し重なってしまいました。何だか違和感を感じました。

 さて、成人式の式典ですが、地域によっては「大荒れ」との報道がなされていて、若者のモラルが問われているようですが、今日はわりと静かでスムーズな式典でした。私は自分の成人式には出なかったので、去年としか比較できませんが、去年に比べたら格段にざわめきが少なかったです。聞くところによると、「あんなにおとなしく席についているのも珍しい…しかも全席がほとんど埋まっているのも珍しい。」…と今年の成人式はやっぱり落ちついていたみたいです。
 これはゲストの効果なのでしょうか?今回はプロレスラーの蝶野正洋さんが新成人へのメッセージを講演してくださいました。非常に人気のある方のようです。私はプロレスとかはよくわからないので、全く始めての人でしたが…。
 
 ところで、成人式は去年から新成人たち数名による実行委員会形式で企画されています。これは私はとてもいい試みだと思っています。町田市の「二十祭」を私は見に行ったことがありますが、町田市の場合はもっと自由な活発な雰囲気があったと記憶しています。多摩市の式典は一応実行委員会形式になっているけれど…という試行段階に留まっている印象なので、もう少し体裁や形式にとらわれないという若者らしい感性を引き出せればいいのにと個人的には思ってます。
 これも実は企画している実行委員会のメンバーの力量によるというわけではなく、担当している職員の手腕にかかっていると思っています。というのは、私が最も強く感じたことは「せっかくの実行委員会形式なのに、実行委員会の新成人の司会原稿は一体誰が書いたの?」と思ったからでした。
 例えば市長の式辞の際「渡辺幸子より…」とのアナウンスが入りました。そして議長の時には「小林義治様より…」となるわけです。行政が何もかもとりしきり、市長が主催者という形で打ち出すならば、当然に敬称は省略されるのですが、今回の場合、市が新成人たちをバックアップする形で成人式を行なっているわけですから、せめて「渡辺幸子市長より…」とするほうが自然なのです。
 ということで、私はどこか不自然な言葉の言い回し、司会者のアナウンスを聞いていてぎこちなさを感じたのでした。成人式の式典の在り方を見れば、「成人になったことをお祝してあげる」式から「自分たちで成人になったことを喜び合う」式へと変化しようとしています。その点で私はもう一皮むけた成人式を見たいなと思っています。

投稿者 hisaka : 2004年01月12日

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