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2004年01月09日

組織の課題は?

 今月末の多摩ネットの総会の準備を含め、話合いがありました。生活者の視点で地域から政治を変えていくことを掲げて20年以上も活動を続けてきたのは‘すごい’と思います。ともかく政治の世界は、今でもまだまだ男社会です。性別でわけてみれば女性議員の比率は圧倒的に少ないのが現実です。もちろん女性の社会進出は昔よりは進んでいると言われます。私の世代では昔ほど「男女」という性別を意識せずに、さまざまなことにチャレンジできるようになっています。しかし実態は別ですが・…。
 政治に女性がかかわるということを考えれば、20年前というと相当勇気が必要だったんじゃないかと思っています。その点で、私はネットを支えてきた女性たちは強いなと感じます。今では、いわゆる「セクハラ」も随分と社会権を得てきて、「女は…」と露骨な態度を表すことも少なくなりつつあります。特に多摩市では市長が女性なので、意識的には随分と開かれてきたと思っています。

 さて、ネットを支えてきた女性たちの一番の特徴は「専業主婦」というところにあります。日常的に地域にいながら課題を見つけることができる人といえば自然とその条件に当てはまる人が浮上してきます。私はここが組織にとっての大きな課題だと思っています。というのも、現状ではネットの組織を支えてきた会員の中の多くが、NPOなど市民活動に大きくシフトしています。地域の課題を政治的に解決するより前に、自分たちで別の形で行動をしたほうが、より課題解決に近づけるからです。ホームヘルプサービスや地域のデイサービスなどなど市内の活動を展開するグループにはネットの支えてだった人たち(女性)が多く関わっています。
 ネットの活動に直接ではなく、地域の現場に出て、自分の手で直接課題解決をしようと行動する人が増えている状況と、そして一方ではフルタイムにせよ、パートタイムにせよ女性も仕事をする時代となり、ネットの支え手は一体どんな変質を迫られているのか?この課題にぶつかっていることを今日の話合いでも痛切に感じました。
 「議員を職業化しない」とは言うものの、意識的には私もそうは思っていても、現実は私にとっては転職での今の、‘職業’になっています。私がネット議員になったこと自体も組織の在り方が変わっていく第一歩につながるのかもしれませんが、いずれにせよ、ネット創設者たちが現在に至るまで中心的存在で支え手である状況は組織にとっては好ましいとは言えません。どうやって新陳代謝をはかっていくかという問題に直面をしています。
 時代環境に合わせて、組織形態をフレキシブルに見直すことが必要ですが、その流れを読みながら組織を運営していくことって本当難しいことだと感じます。組織化するということがいつも抱えている問題だと思います。ネットのことで考えてみれば、この政治運動をどう展開していくか?という部分で、漠然とですが大きな決断がせまられているような気がしています。

投稿者 hisaka : 2004年01月09日

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