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2004年01月06日

目的なく歩いても。

 ちょっとした用事があり、御茶ノ水まで足を運びました。大学の記念館が御茶ノ水にあるので学生の頃、たまに行くことがありました。
 まだ大学が休暇期間中で学生は見かけませんでしたが、御茶ノ水は私の好きな場所の一つです。学生街らしくちょっとごちゃごちゃ感があるのがいいなと思います。用事をさっさと済ませた後、すぐに帰宅しようかなと思ったものの、せっかくここまで来たのだからと古本屋街まで足を伸ばしました。しみじみと「古本屋街って本当に飽きない場所だよなあ。」と思いました。
 何の目的がなくてもフラリと寄りたくなるような魅力が古本屋街にはあります。真剣に本を探している人も見かけますが、何となくぶらぶらしている人もいて、人の動きを見ているだけでも楽しい場所です。目を見張るような値のついた本から、ワンコインで購入出来る本までいつまで見ていても飽きない要素がある場所です。見た目は同じような書棚が並び、本が積まれているけれど、その中味はいつも入れ替わっていると言うのも魅力です。
 
 私はあてもなくただフラフラ歩きながら、多摩センターのことを思い浮かべていました。そして私はやっぱり街の成り立ちが違うよな…と思ったのです。多摩センターは本当に人工的な場所だと感じるからです。古本屋街では両側ともビルだらけ。でも、どんなにビルが立ち並んでいても古びた自然な雰囲気が在るのとは違います。

 多摩センターの活性化はまちの重点政策です。現在は「毎週休日には何かイベントをやっている」という印象づけをしているようです。でも、何かやっていそうだから多摩センターに行ってみようという市民の動機づけにつながっているのかといえば私は全くそれには結びついていないと考えてます。たまたま買い物の行き帰りに遭遇しただけというイベントがほとんどのような気がします。

 目的がなくても楽しめる場所や要素があるかといえば、私自身のことを考えてみても、何かしらの目的がなければ多摩センターまでわざわざ行かないのが現実。自然に生まれた場所ではなく、あまりにも人工的過ぎて、ソフトウエアの部分も人工的にならざるを得ないからかもしれません。多摩センターに人を集めるためには常に頑張って知恵を絞って造り続けなえればならない気がします。どこかなにか自然な感じがなくて疲れてしまいそうです。どうやったらもう少し気軽に寄ることができるのかなと思います。「目的なくふらりと立ち寄れる」ことに寛容な場所ができれば、私はもう少し多摩センターが身近なところになるかなと感じます。できればパルテノン多摩にそういう場所があったら・…と考えているのですが、そのためには古本屋さんのオジサンのように多くは口出ししないで、必要な時だけに口を開いてくれるような人が不可欠だと思います。

投稿者 hisaka : 2004年01月06日

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