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2003年12月29日

一年間を振りかえる・・・その③【行財政改革】

  あっと驚く「白書」が公表され、現在は白書に基づく行財政再構築プラン(案)の市民説明会中です。年末年始のこの時期に…と思いますが、「背に腹は変えられぬ」という状況まで追いこまれていることを物語っていて危機感が感じられます。お役所は26日の金曜日が仕事納めでしたが、この土日にも市民説明会がありました。担当者が土日返上で仕事をしていること。このことは私もしっかりと心に留めておきたいと思います。自分の体調を崩して改めて思い知らされることですが、適度な休息がなければ仕事がはかどりません。息抜きできる年末年始をゆったりした気分で送りたいものです。

 さて、行財政診断白書や今回出された再構築プラン。小泉首相も「改革には痛みがつきもの」などと言っているわけですが、誰が一番痛みを被るのか?と言ったとき、少々見方を変えた時、改革断行した政治家本人に振りかかる痛みというのが結構あると思います。だから改革が骨抜きになりがちなわけです。本当に改革をすることはとても大変なことだと思います。
 でも、「改革しなければならない」という強い信念のもとで進めていかなければなりません。そのためには、改革のプランなどをいかにして理解してもらえるのか?理解してもらうためには、やはりそれなりの段階を踏む必要があります。どのように市民との合意形成を図ったのか?という点です。
 「情報共有」が何よりも大事としているものの実際はどうなのか?という点から評価した時には決して十分なプロセスをたどったとは言えません。
 
 けれども私は、実は夏に白書を出した際に市民から寄せられた意見について、今回の再構築プランの市民への公表にあたってはかなり反映されているように感じます。例えば、販売について。白書の販売は初め、市民説明会では販売されていませんでした。しかしながら、今回は再構築プランをすぐに販売出来る体制で望んでいます。私はまだ市民説明会には足を運べていない状況ですが、説明会の開催の仕方についてもレジュメ不足などが指摘されていたのを覚えているので、おそらく今回は改善されているだろうと期待するところです。
 私は行財政診断市民委員会の傍聴に行っていましたが、始めのころは傍聴者に感想・意見カードが配布されていませんでした。しかし、これについてもちょっと意見を言えば、次の時からすぐに用意してある状況に。お互いに気づいたことを指摘しあえば、互いにとってよりベストな状況を創り出すことが出来るわけです。私はこういう姿勢で市民と行政が対話をすることが大切だと思っています。
 
 反発起きずに改革出来るか?と言えば、私は全ての人に満足を届けられるような改革をすることは難しいと考えています。すべてのことは一長一短だからです。でも、私は「納得の取り付け方」があると思います。まだ私自身も「納得の取り付け方」に対する自分の満足いく回答を出せていません。けれども一つ言えることは「嘘はつかない」ということだと思っています。都合いいことだけでなく都合の悪いことも誠意持って語らなければならないということです。

投稿者 hisaka : 2003年12月29日

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