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2003年12月10日

総務常任委員会の報告

 またまた遅れ馳せながらの活動報告となりました。総務委員の案件は結構小難しいものが多く、ひとつひとつにとても時間がかかります。終わって帰宅して、またもや体調に不安がしのびより、そして家に帰って‘パタッ’という感じになってしまいました。

【国民健康保険】
 今日の案件はまずは市民生活にかかわるもので「国民健康保険の税率改正」から審議しました。私はもともと国民健康保険の運営協議会のメンバーなので税率改正については賛成の立場です。実は税率を改正したからと言って、今のところの増収見込みは約一億円強ですが、それでも私は一般財源からの繰入れ金を少しでも減らすためには税率を改正するのもやむを得ないと考えています。
 医療費を抑制する・・・・ということは健康づくりが大事で、市トータルでの健康政策を充実するのは当然の方向性ですが、正直言って私自身は健康政策をどうこうして何とか出来る問題ではないと思っています。もちろん国として制度そのものの課題も大きいわけですが、それ以上に私は、全体的にもここまで財政が逼迫した時には「どこまで支えあうのか?」という面で私たち一人一人の価値観が問われてくると思っています。つまり自分自身でどこまで負担出来るか?という問題です。それは医療費の自己負担分について、それから保険料をどの程度まで支払うのかという両方の面において考えなければなりません。
 保険料を据え置いたなら、実際に医療費の自己負担が増える方向になるだろうし、保険料を多く支払うのなら、当事者としての自己負担を押さえることが出来ます。今、診療報酬の問題や薬価引き下げ問題なども論議されているようですが、これについてはなかなか業界団体からの圧力もあるだろうし一枚岩では行かないはずです。その議論の推移を見守ることも大事ですが、それよりも私は今までの右肩上がり時代と同じような感覚で「暮らし」を維持することの限界を自覚する方が重要だと思っています。そうすれば、自ずから価値観も変わってくるからです。
 いずれにしても保険税が上がるということは忌々しきことですが、今回は低所得者の人にはそれ相当の配慮をし、そして最低限での税率改正であることは確かです。
 私は社会全体の秩序や安定を維持していくために、高所得者の人からたくさん納税してもらえるような仕組みを考えて欲しいとは思っています。

【組織変更】
 「子ども青少年部」の設置は多いに評価すべきところで、生活者ネットワークでも提案をしてきたところです。しかしながら、民間の経営感覚を持って…という市長の公約のわりには、今回の組織変更で部が1つ増加し、課長相当職が2つ増えるというところに少々ひっかかりを覚えてしまいます。
 今日の質疑の中で最終的に賛成するか反対するかを決めようと考えていました。私が最も不思議だなと思ったのは、なぜ今なのか?というおところです。国の指示で「次世代育成支援」のための自治体の行動計画を現在策定中です。そして子育て・子育ちに関する市民懇談会は2年ごしで行われます。今年度が小学校低学年程度まで、そして来年に高校卒業の18歳までを対象として子ども環境の在り方を考えようと実施されるものです。そのことを考慮すれば、私自身はこの懇談会が完了してから部を設置しても遅くはないこと、そして次世代育成支援についても本格的にはさ来年度からなので、「なぜ今、設置?」と疑問に思うのです。
 そのことを質疑しましたが「一層の充実を図っていきたい」との回答。それは、もちろんそうでしょう・・・・というわけで、その他にも障害児についてはどう考えるのかなど質疑をしても、いまいち納得の行く回答が得られず、とうとう組織変更に反対の態度を表明してしまいました。
 そして、ちょうど今日の午後に行財政診断白書に基づいた行財政の再構築プランの素案が手元に届いたのですが、このプランを進めるために組織を変更したい・・・というのならば、組織変更の提案をする前に「プラン」を確定し、プラン推進体制として新組織の提案をするのがスジではないかとも考えました。残念ながら、組織変更の議論をしていた時にはまだ素案すら手元にない状況で、やっぱりこれでは賛成しがたいと思いました。

【その他】
 実は、多摩市自治基本条例が正式議題となりました。委員会として市長を呼び、質疑をしました。市長が委員会に出たのは私の記憶では初めてです。以前は委員会に市長が出席をしていたそうですが、渡辺市長になってからは市長が直接委員会に来たことはほとんどないと思います。その意味では新鮮さがありました。自治基本条例については、まだまだ議論の余地が多いだろうということで継続審議することになりました。

 その他、学校跡地に関する陳情や国民健康保険税の改正に反対する陳情などを審査しました。学校跡地に関しては一校だけについて、今の段階で議会で議論するのにはなじまないのではないかということで継続となりました。来年4月に行政側で学校跡地施設の活用について方向性が示されることになっています。それを待つことになりました。

 一日が終わって、ほっとしました。行財政の再構築プランの素案が出てきたので来週の全員協議会までに中味をじっくり点検しなければならないし、次々とやることもあり、正直、体調悪いなんて言っていられないのが現実。とにかく早く「‘す’うどん」「おかゆ」生活から抜け出さなくては・・・・。

投稿者 hisaka : 2003年12月10日

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