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2003年11月25日

生産緑地の話

 都市計画審議会があり、生産緑地地区の変更について決定しました。理由は市道の新設、拡幅に伴うものと相続によるというもの。前回の都市計画審議会で事前説明を受け、そして縦覧期間が過ぎたので正式な決定の運びとなったのです。

 生産緑地というのは、市街化されている地域内における緑地の保全の一手段で生産緑地法に基づいて指定されていますが、多摩市では‘みどり豊か’と言われているものの、近隣市と比較をすれば生産緑地地区の指定面積は少なく、一目瞭然で農地が少ないことがわかります。つまり、私は‘農’あるまちづくりに「人間らしさ」を感じてしまうわけですが、多摩市においては‘農業政策’とか‘食’政策の提案余地が狭いということになります。

 例えば給食にしても地場野菜がもっと流通していれば、子どもたちに対する食育も一味違ったカタチになるかもしれませんが、現状、給食センターで大量調理のため、材料にしても大量調達が可能でなければならず・・・が悩みの種。近頃は確か玉ねぎについては多摩市産がようやく導入されたと聞いていますが、実は細々とでも農業を営んでいる方が市内に存在するにも関わらず、食と農との顔の見える関係を地域の中でつくれないことは本当に残念です。私は食と農との結びつきを学ぶことはくらしの原点だと考えているので、日野市の学校給食の見学で、「今日の献立の○○は××地域の△△さんが作ったものです」という紹介を聞いた時は心の底からうらやましいと感じたことを改めて思い出しました。

 それにしてもやっぱり‘農’はくらしの原点。だからこそ、最近は市民農園なども大人気です。相続問題に絡んでくると、かなり生産緑地地域としての継続も難しいのが現状のようです。でも、何とか頑張って身近な‘農’を残したいなあというのが私の思いです。ちなみに、私は市役所への道すがらにある無人の多摩市産野菜の販売所がお気に入りです。

投稿者 hisaka : 2003年11月25日

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