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2003年11月20日

「出来る範囲でやれること」

  午前中に生活クラブ運動グループの地域協議会でした。協議会の中長期計画をたてるということで話合いをしました。今日は「安心」というカテゴリーについて、地域で何が出来るのか?を議論しましたが、それぞれに「安心」ということばを聞いても思い浮かべるイメージは多様です。「ことばの具体化」というのはとても重要なことだなと思いました。

 午後からは国民健康保険運営協議会の会合でした。昨日提案された通りの国保税増に伴う条例改正の説明を受けました。今朝のニュースで全国約3300自治体のなかで63.3%の2051市町村が既に赤字会計に陥っていると報道していました。こういう報道を聞けば、何だか多摩市が一生懸命赤字会計にしないようにと一般会計からの繰入れ対応や、または基金(貯金)の取崩で赤字補填をしていく対応する手法もあるのかもしれませんが、とにかく踏ん張っている地方自治体の努力がいかにして報われるのかと考えさせられます。もっと国会議員にがんばってもらいたいものです。

 さて、今日は知人に誘われて「小口ゆい」という女性の語りと唄のライブに行ってきました。彼女は14年前に金子みすずに出会い、その後みすずの詩を語り、時には歌いながら日本語の力強さや美しさなどを全国伝え歩いているそうです。彼女はトークの中でこう言いました。「今・・・「何か」というのはわからないけれど、私の全身での表現、心も体を子どもたちに開いていくことで、きっと何か感じてくれると思っているんです。」「・・・・こうやって次の世代の子どもたちに日本の素晴らしさを伝えていきたい。それがささやかに私が出来ることかなあって思っているんです。自分の出来る範囲でこれからも続けていきたい!」
 実は私は地域というのはそれぞれ人の「ささやか」な力が集まることなしには支えることが出来ないと考えているので、とても共感しました。自分の出来る範囲は「ささやか」・・・って私もいつも思っていることだからです。
 小口さんの披露してくれた「私と小鳥と鈴と」という金子みすずの詩は私もお気に入りの一つでしたが、この詩はいつ読んでも心に響きます。おすすめの作品です。

投稿者 hisaka : 2003年11月20日

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