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2003年11月16日

自治会でのおそうじ

  今日は昨日に引き続き日本自治学会の2日目ですが、午前中は話を聞きたいな・・・という気持ちを少し押さえつつ、自治会でのおそうじに参加しました。

 というのも、実は自治会の掃除に参加をするか、それとも「税源移譲」の話を聞くかでかなり迷ったのですが、やはり地域のことにも参加しなければ…というわけで、公園の落ち葉掃きをしました。
 昨晩の雨のお蔭で、今日まで降り続いてくれれば掃除も中止になったわけですが、、何せ晴れあがって暑さを感じるような陽気に、落ち葉たちは中途半端な乾き具合。一番嫌なコンディションの中での掃除でした。
 さらには、さすが「賃貸住宅」というだけあって、コミュニティの弱さを痛感する参加率。100世帯以上はいるはずなのに、参加世帯は私を含めて5世帯のみ。どんなに少ない人数かは想像できると思います。しかも私自身、ハズカシながら、自治会の副会長さん以外の人の名前もわからない始末でした。せっせとお掃除をすませて、日本自治学会の会場へと向いました。

 「賃貸住宅」はやっぱり「仮住まい」という意識の方が強いこと。それから私の住んでいる所は駅からとても近いので、「寝床」としての住居にしか過ぎず、「生活の場」として住まいが位置づいていない人の方が圧倒的多数だと思います。

 つい最近、知らぬ間に引っ越していった同じ棟に住んでいた方にお会いしました。たまたま自治会の話をしたところ、「いやあ、何となくだけれど自治会とかって参加しづらい雰囲気があるし、居心地があまりよくなくて。」という感想をもらしていました。わかる気がします。とにかく転入居、入れ替わりが激しい物件ということもあり、人が全く定着していないし、仮に真面目に休日の貴重な時間に自治会に参加をしても、ほとんど全員が参加をしていない状況を見れば、わざわざ自分が参加するなんて・・・と参加意欲が低下するのも当然でしょう。
 とは言っても「でも、自治会とかの組織も必要なんですけどね。それはわかっているんですけれど。」と元住人の方がそうポツリとおっしゃったことが妙に印象に残りました。

 私の住んでいる所は「賃貸住宅の宿命」の典型だと思っています。数少ない参加者の一員としてはため息をつきながら、そしてこういうコミュニティをどうしていくべきなのか・・・など考えなくてはならない当事者経験も必要なことかなと納得をしながら、清々しく掃除を終えた次第です。
 「今のところ自治会なくとも大丈夫・・・」というのが私のエリアなのかもしれません。自治組織を成立させること自体が至難の技なのです。回覧版も回ってきません。でも、別に困ることってないのです。私の生活を考えても同様です。

 その後、日本自治学会の分科会では「国民健康保険制度・介護保険制度」を選び、話を聞いてきましたが、「まさに介護保険は『自治』の問題」と繰返し強調なされたので、さすがの私も耳が痛くなりました。

投稿者 hisaka : 2003年11月16日

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