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2003年11月12日

行政改革を言う前に・・・・。

  12月議会に向けての打合せをしました。補助金改革についてをテーマにすることにしています。通告書の〆切が一週間後でかなり切羽詰っているわけですが、十分に睡眠をとっているはずなのに、眠れば眠るほどに眠気が呼び覚まされるという状況に陥っています。
 とは言え、今日は午後一日をかけて、今月号のニュース原稿を作成したのであとは原稿チェックなどをステイツマンのリーダーにお願いをするところまでたどりつけて、ちょっとは肩の荷が下りた感じです。

 さて、補助金改革ということではこの夏に八王子市、我孫子市に視察に行ってきたわけですが、そのときのことをちょっと復習しなくちゃなあ・・・と思いつつ、八王子市の提言書を読んでいました。
 確か、八王子市の検討委員会は、もちろん私的諮問機関という位置づけですが、委員5名が「委員報酬をもらったら、言いたいことが言えなくなる。」ときっぱりと報酬の受取拒否をしたとの話がとても印象深かった気がします。委員会にどのような態度で臨むのかというのは結構重要なことです。委員会を御用機関ではなく、市民の意見を聞きました・・・・みたいなアリバイづくりにもしないでもらいたいという強い姿勢が感じられます。

 ところで、補助金といえば議員の政務調査費もその一つに数えられています。八王子の提言書の中でもとても手厳しい評価が加えてありました。議員報酬だけでは議員活動が十分にできないということで政務調査費の存在意義は全く否定するものではないとしつつも「『せまり来る財政危機(赤字団体への転落)からの回避』という思い命題を背負ってみなが奮闘している時期に、市政に対して重い責任を共有すべき議員の『政務調査費』を大幅に増額するようなことが許されるか」と評価してあるのです。八王子の場合は自治体規模も大きいので多摩市の額と比べても多く、しかも年度ごとの増額率が大きかったことも指摘出来るわけですが、やはり、私自身は議員報酬だけでは十分な議員活動が出来ない・・・それならば政務調査費をちゃんと使いきらなければ十分な議員活動をしていないことになるのだろうか?と思ってしまいます。
 私も昨年、議員定数を2名減らして、今年から政務調査費が増額されたことには憤りを感じている一人なので、特にそう思えて仕方ないのです。

 行政改革の必要性を指摘する側が襟を正すべきところってあるのではないか?そう思います。そして、議会全体としてボトムアップすると言うか、みんなが個々人で意識を持ちながら、一人一人が変わり・・・そして全体が変わるという風にならなければ説得性がないなと思います。たぶんそれはどこの組織、団体にも大方当てはまるようです。

 今日から一泊二日で議会運営委員会が行政視察に出かけました。実は議員は年間わりと色々と視察などに出かけています。一部事務組合などでも宿泊ありの視察があるようです。以前、駅前で「視察へ行くための企画書もなく、報告書も全くないじゃないか!」と言われたことがあります。その怒ってきた男性の気持ちがよくわかります。「税金で行っているんだぞ!」ということだと思うわけです。
 行政に無駄遣いを指摘する前に、議会としての税金の使い方を改めて見つめ直さなければ、市民に対しても説得性を持てていないのではないか・・・何となく感じた一日でした。

投稿者 hisaka : 2003年11月12日

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