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2003年11月04日

議員の仕事を考えてみよう!

 「国会(議会)で法律(条例)をつくる」のが本来の議員の仕事。でも議員が自らの手で政策づくりしていく能力はまだまだ乏しいのが現実です。多摩の市議会を見ても、もちろん私自身のことを考えても「議員立法」をしていく力量までには時間がかかりそうです。けれども法律を理解し、条例を自分でつくれるようになってこその「議員」であると思います。

 ところが選挙カーで東奔西走しながら、ふと考えたのですが、とにかく本来の役目である議員立法をするためには、やはりそれなりの勉強をしなくてはならないのですが、実は議員には「勉強時間」が限られているように思うのです。

 「議員」であり続けるためには選挙を勝ちぬかなくてはいけない。そのためには市民(有権者)とのコミュニケーションも大事です。それはとてもよくわかりますが、何せ市民とて、膨大な数がいるわけで、その人たちみんなに対応していると、それこそその対応だけで貴重な議員活動が終わってしまうのが現実です。
 「まじめな政治活動、議会活動」って一体、どういうことなのかな?と考えさせられる毎日です。正直言って政治活動に偏りがちな自分の今日この頃があるからこそ、そう感じるのかもしれませんが・・・。そして議会活動よりも政治活動の方が得意な人のほうが、やっぱり勝ち抜いていくという現実が何となく見えてくるのです。

 例えば地元のイベントなどなど、もちろん住人としてはともに活動し、生活者の声を聞くことは大事なことですが、その分「勉強時間」をやりくりする必要があります。私の悩みは地元での地域活動の時間帯と、どうしても通いたい学習会等が重なってしまうこと。最近、「全然地元に顔を出さない。」と言われましたが、私にも優先順位があるんだけれど・・・と思いつつも、議員が地元の活動に参加してくれる!ということへの期待感が小さくないことを感じます。

 もちろん、それも理解出来るけれど、でも議会活動の充実をしたいと思えば思うほど、地域とはどうしてもかけ離れざるを得ないところが生じます。「地域には冷たい」と言われてしまうと、「ヴー」と唸ってしまいます。
 地元のイベントに顔を出したり、握手するのが議員の仕事ではないけれど、多くの場合は市民の期待に応えて、いわゆる‘議員っぽい’活動に終始してしまうのかもしれません。そういう意味では市民自身が議員に期待すること、その中味も自分たち自身で見直していくことが大切なのかもしれません。
 そして、議員としては地元の声をちゃんと集めることの出来るようなスタッフを抱える必要があります。スタッフ不足であることが現実の姿。これは国会でも地方議会でも同じだと思います。・・・ということは現在、プロ政治家を雇っている市民たちが、政治に対して、どれくらい税金を振り向けたいのかという意思を表明することも必要でしょう。そうすれば、自ずから議員の定数や報酬など等の課題も解決してきそうな気がします。

投稿者 hisaka : 2003年11月04日

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