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2003年10月13日

3年目のグラン多摩フェスタ

 悪天候の土砂降りの中、グラン多摩フェスタが開催されました。もともと地域で活動をし始めるきっかけが高齢者の社会参加を考える懇談会で、このお祭りを企画した時から私は手伝いをしてきました。昼間がふさがっているOLにとっては、市民活動をするのにハンディあることを痛感したものです。
 このお祭りは東京都からの補助金で成立しています。都と市で折半で補助金を出している事業の一つですが、そもそも東京都からの補助金がなければ、おそらくこのお祭りもライブハウス永山福祉亭も存在しなかったと思います。

 今年が期限付補助金(3年間)の最終年ということもあり、祭りの実行委員会に直接参加をしたわけではありませんが、手伝いをさせてもらいました。
 今までの2回は廃校利用によって開催してきました。それがあまりにも準備などの面で負担が大きかったこともあり、ようやく3年目の今年は一応場所だけはある…ということで永山公民館を使用することに決めました。永山フェスティバルの時と同様にグリナード永山の広場も使用し、にぎやかに最終年のグラン多摩フェスタをしよう…そして少しでも多くの人にこの祭りをPRし、そして祭りの意義を理解してもらおうと努めました。このお祭りには「人との交流世代を超えて」という副題がついています。これがコンセプトです。
 そしてもう一つ、このお祭りの実行委員の特徴は「お役所の縦割りは気にしない。」ということで動いてきました。役所の内部的には色々な手続きなど面倒なことがあるのかもしれませんが、市民にとっては職員はみんな同じ。イチイチ部や課を気にしていたら、時間がかかる。必要なところには足を運び、そして動いてもらえばいいだけの話…と取り組んできました。今までの2年間はそのやり方でとても上手くやってきました。

 なぜなら廃校には設備機器などもほとんどないので、今まで2回のお祭りの時には、特に永山公民館にお世話になってきた経緯があるからです。お祭り事態は所管が在宅福祉課ですが、廃校管理をしているのは教育委員会ということもあり、一度の祭りを開催するにあたっては色々な部署の協力を取り付けなければならなかった・…という事情がありました。それで2年間を乗り越えた結果…、それならばいっその事永山公民館を使用すれば、機材の運搬もしなくていいし、負担が軽減されるかも・…という話しになったわけです。そこで今回は、同じベルブ永山一体を使用してやる市民のお祭りとしては毎夏の永山フェスティバルと同じように見えるかもしれないという懸念もありながら、永山公民館の協力をとりつけて今年の1月から実行委員会を立ち上げて祭りを組み立ててきました。

 しかしながら…今日、話を聞いてビックリしたのは、何とお祭りの前日に全く準備させてもらえず(公民館の許可が下りず)、初日の昨日は集合が午前6時前だったとのこと。それを聞いて、驚かない人はいないと思います。普通に考えれば前日の準備があり、そして当日を迎えるはずです。それにも関わらず前日はほとんど何も準備できなかったなんて信じられない話です。縦割りの壁を象徴している出来事ではないかと私は感じます。全館貸し出すのは2日間かもしれないけれど、でもその前日に準備をする事は常識の範囲なのに、なぜそれができないのでしょうか?とても不思議な話です。
 そしてそのことを見てみぬフリをしているのか?それとも、その事態を把握していないのかどうかは知りませんが、部長クラスの人たちの一声があれば、何なく解決したに違いないと思います。

 今回のお祭りで、やたらと印象に残ったと言えば、市民が早朝5時50分に集合せざるを得なかったという事実。いかにして市民が気持ち良く活動する環境をつくるのか?それをサポートするのが職員のはずなのになあ…と思いました。

 さて、お祭りの中味も実は一回目に比べれば随分と変化を遂げて成長してきました。去年からは国士舘大学の学生も参加してくれています。国士舘大学の学生たちはとてもよく手伝ってくれます。国士舘大学と言うと体育会系のでっかい学生が多いという印象を持ちがちですが、実はそんなことないのです。学生たちも「こうやって、市民の人と話をしたりできるのは貴重な経験だ。」と話しています。そして実行委員会のメンバーも「若い人と話せることがとても楽しい。」と言います。

 これがまさにグラン多摩フェスタのコンセプトにぴったりです。このお祭りは補助金があるから成立したのでしょうか?お祭り自身はそうであったとしても、祭りの意義や精神は残しながら、高齢者が社会参加するきっかけづくりが次の展開へと進む事を願っています。

 この「きっかけづくり」についての集大成は…来年3月に開催するミュージカルです。できればこのミュージカルを成功させて次のステップに進めたい!市民はその意欲で取り組んでいるところです。

投稿者 hisaka : 2003年10月13日

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