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2003年10月23日

PEACE PROJECT@TAMA

 今日は急遽予定を変更して、ピースボートの事務所へ行きました。ピースボートでは約3ヶ月間ほどかけた船での地球一周の旅を運営しています。高田馬場にある元々「お金のないピースボートの連中たちの行きつけの居酒屋だった」(そうです。)場所が、現在の事務所になっていて、かなり立派でした。
 中では、次の乗船をする予定になっている老若男女が集い、作業をしていました。ピースボートではボランティアスタッフとして働くことで乗船料が軽減されるという仕組みがあるからです。正直「すごーい!こんなに色々な人が乗船するんだ!」と思いました。「3ヶ月間の楽園」とピースボートの旅を表現する人もいますが、その言葉がわかる気がします。でも、乗った人にしかわからないことがたくさんありそうです。ピースボートも知名度が上がり、いろいろと話題にも上りますが、外から見てあれこれと非難をしていても始まらないなあと思います。
 とにかく「自由」という雰囲気があります。特に誰かに強制されるわけでなく、自分が乗船する心の準備も兼ねて、自発的に事務所にやってきて、自分の役割を探して作業をしているのです。フリースクールの雰囲気に似ているように感じました。

 さて、PEACE PROJECT@TAMA(略称PPT)というのは、多摩地区在住でピースボートに乗船したいと思いのある人を「派遣代表者」として送りこんでしまおうという企画です。PPTが保険料を含めた140万円を負担して、本人負担は40万円。PPTが一人一万円の出資者を賛同者として募りながら、お金集めをしていきます。そして派遣代表者に応募してきた人を選考します。代表に選ばれた人は乗船中に多摩にレポートを送ってもらう等の約束がありますが、特にピースボートが港に停泊中は、現地の「コミュニティ」を見てもらいたいという思いがあります。

 実は、どうやって賛同者を募るのか・・・というところにも面白さがあり、呼びかけ人になっている人たちの責任もあります。派遣することは決めてしまったので、もしお金が集らなければしかるべき責任をとることとなります。だから必死にこのプロジェクトの趣旨への賛同者を集める必要があるのです。賛同者集めをしながら、縦割り市民活動の横のつながりもつくっていければいいなあと考えます。(得てして、市民活動は専門化しすぎていて、たこつぼ化している部分があるからです。)

 市民活動などが抱える悩みの中で、なかなか世代交代がはかれない、ずっと同じ人が中心で動かしている・・・・という状況が多々見受けられると思います。その一番の原因は、やっぱり新しい人材を育てるきっかけに出会いにくいところにあります。このPPTのプロジェクトでは新しい人材を発掘して、育てていこうという意味合いもあります。派遣代表者には、地域を元気にするための新しい風になってもらおうと考えています。・・・というのが理想図です。いろんな人たちが一人に思いを託すというのは結構面白いと思います。

 この趣旨についてピースボートの事務局の人たちも「面白がって」くれて、協力してくれることになり、着々と準備を進めている最中です。私は・・・と言えば、呼びかけ人になりながらお金集めをするというよりは、どちらかというと派遣代表者に応募してくれる人材発掘をしているところです。成功するかどうかは「海のもの山のもの」でまったくわからないのですが、「成功させるしかない!」わけで、一汗以上かく必要がありそう!
 
 ところでかつての話ですが、海外のとある町で、帆船の旅に参加をしたいという若者が、自分自身で各家をまわり、自分自身の帆船にかける思いを語りながら、出資者を募るという事例もあったそうです。その時、同じ帆船に乗り合せた日本人には大手広告代理店がどーんとバックについていたそうでっす。この2つをミックスさせた感じ…PPTではこれをモデルにしています。

投稿者 hisaka : 2003年10月23日

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