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2003年09月21日

市民力でできること

 今年の1月にオーストラリアのゴスフォードという街からバレエ学校の生徒たちが多摩市にやってきて、市内のバレエ連盟にも協力をしてもらい交流公演ありというハードなプログラムでホームスティ受け入れ企画をやりました。この企画はCOATという小さな市民グループが行っています。
 実はゴスフォードは江戸川区の姉妹都市です。たまたま江戸川区内で国際交流に関わっている中心人物がCOATの発起人と懇意にしている関係があり、ゴスフォードからの留学生たちを多摩市にも招待することが可能になりました。そのつながりを生かして、先週金曜日から15歳の女の子と14歳の男の子の2人が5日の日程で、現在多摩市に来ています。

 私はCOATが発足した時から手伝いをさせてもらっていますが、最近は活動そのものには協力できていません。まるで「いいところどり」みたいで少々気が引けるのですが、午前中に多摩太鼓の見学に同行してもらえれば…との要請に応え、近所の北諏訪小学校の体育館まで出向いてきました。そして一緒に太鼓をうたせてもらいました。本格的に太鼓をうったのは今日が初めてで感激でした。ちょっと真剣に和太鼓体験をしてしまい、おかげで明日は腕が筋肉痛になりそうな予感。
 多摩ニュータウンで生まれた多摩太鼓愛好会(今年で23年目)。指導者の安部さんはニュータウンから巣立っていく子どもたちの思い出に残るもの、この‘まち’が故郷になれるように…という気持ちでずっと続けてきたそうです。
 
午後からはTAMA映画フォーラム実行委員会主催の上映会を見に行きました。引きこもりの兄を抱えた自分の家族を映像に綴り、話題になった作品「home」をようやく観ることが出来ました。
 引きこもった極度の潔癖症の兄を抱え、うつ病になり兄に怯えている母親が拒むにも関わらず、「カメラがないと家族に向き合うことが出来ない」と息子(監督)が放つ言葉が耳に残っています。
 11月には13回目の映画祭(TAMA CINEMA FORUM)が開催されます。公民館が事務局を担当していますが、ほとんどは手弁当で実行委員会に参加する市民たちが作品を選んでプログラムを組みます。回数を重ね、かなり知名度のあるイベントになっています。
 
映画終了後、たまたま「多摩市に中央図書館をつくる会」が先週日曜日のフォーラムの反省会をしているところに遭遇し、飛び入りで参加させてもらいました。フォーラムに市長が顔を出してくれたことが話題になっていました。

 多摩市は市民たちの活動が多種多様にあると思います。草の根国際交流ホームステイの受け入れ(全く行政は関わっていない)、映画祭、中央図書館をつくる会など、‘まち’に出ればなにか一つ自分のやりたい活動に出会うことが出来るところだと思います。市民の活動はお金がないので、いかに知恵を絞り合うかが勝負です。「お金をかけないで、楽しくする方法」を探すのです。例えばホームステイにしても、ただの日本観光なら簡単ですが、市民のつながりで多摩太鼓の見学や、私立中学校の文化祭見学、お茶体験などなどCOATのホームステイの特徴は「多摩市の市民活動」がテーマになっていることです。

 市民活動の一番の面白さはどこにあるのかというと私は地域の人との出会いだと考えています。出会いの輪を増やすことで、面白いことが実現していくからです。OL時代にたったの一歩、‘まち’に踏み出したことが、今の自分につながっているなあとしみじみと感じた一日でした。

投稿者 hisaka : 2003年09月21日

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