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2003年09月17日

耳よりも高く手をあげるべし

 議会後に広報誌として「議会だより」が発行されます。議会だよりには陳情や請願、それから議案などに対する○賛成/採択・×反対/不採択・△趣旨採択という各会派の態度が表記されています。
 今までは会派というのは態度を一にするのが通例だったのですが(私は今も会派とはまとまって同じ態度をとるものだと考えているけれど)、新しい流れがある中で、例え会派とは言え必ずしも見解が一致しない場合が生じてきます。そのときには○3人・×2人みたいな書き方をしていますが、それでは非常にわかりにくいということで代表者会議の話題となっていました。

 実は、なぜこのことが話題になったかというと、ある会派が本会議場にて態度がバラバラであったのに、議会だよりでは会派の態度があたかも同じだったように書かれていたことが問題視されたからです。時々「うっかりミス」で挙手のし間違いというのがあると聞いたことがあります。あとは手の挙げ忘れもあるみたいです。(例えばちょっと睡魔に襲われた人)それから、もう一つ、挙手しているのかしていないのか全くわからない場合…水平に手を挙げていそうな?感じもあるみたいです。これはとっても良くないと思います。わざとわかりにくくしているのでしょうか?そういう状況を議長は議会事務局長とともに確認をするわけです。

 多摩市議会の本会議場はフラットなので、挙手しているのかどうか?が議長席からは見えにくいそうです。そこで、議会だよりに態度を表記する時には、各会派に確認をとります。提出用フォーマットがあり、そこに○×△を書き込んで提出する。
 つまり、本会議場で、なんらかの事情で会派での態度が違っていても最終的に議会だよりに掲載される時には、市民には違っていたことが明らかにされないことがあるのです。

 そこで、いっそのこと全議員の名前を公表して○×△がわかるような議会だよりにするべきではないか?という提案があったのです。私たちは会派として、なるべく同じ態度をとれるように調整をしているのですが、どうしても同じ態度をとれない時もあるかもしれない…そのときを考えれば会派ごとではなく、議員個人ごとにした方がわかりやすいという結論になりました。
 議員個人の氏名を全部載せると、紙面の都合もあるし、かなり大変だと言うことで今は会派ごとにしているという経過もあるそうですが、それは工夫次第でなんとかなると考えています。

 しかしながら、問題は議会だよりの表記…というよりは、議員個人の手の挙げ方。6月議会では手を挙げたか挙げなかったか…についての確認を厳しくしなかったので、今後はちゃんと手を挙げているのかどうかをきちんと確認をしていく…というのが議長の弁。私は、水平に挙げたりとか、見えにくい感じでちょこっとしか手を上げていない人がいることは問題だと思うので、やはりきちんとわからない態度をとっている人には議長から注意してもらいたいと思いました。

 本当は起立をすれば一目瞭然なのですが、これもまた、議長経験者から言わせれば、議長席からだと体格の言い人の後ろに小さい人がいると見えにくいそうです。
 じゃあ、手を高く挙げれば…と思うわけですが、「議長がちゃんと確認できるまで手を高く挙げていると疲れる。」という声もあるそうです。これはただのワガママだと思います…。

 それからもう一つ、例えば議長が請願や陳情を「採択」で諮った時に手を挙げなければ「不採択」になってしまいます。しかしながら多摩市議会には「趣旨採択」というものがあるので、議場では手を上げなかった人が「趣旨採択」が「不採択」かがわからないという場合も多々あります。

 代表者会議の傍聴をしていてわかったのは、要するに、多摩市議会の挙手のあり方はとっても‘わかりづらい’ということです。
 趣旨採択という制度をやめること、そして挙手をするなら耳よりも高く手を挙げるように徹底するか、もしくは挙手ではなく起立するように変更すれば、非常に明解になるのではないかと思います。
 議員が態度表明をする採決の場所はとても重要です。みんながちゃんと自分の態度をはっきりさせればいいわけで、挙手の仕方が問題になったり、うっかりミスが起こるとか…そんなことが議論の種にするのはやめてもらいたいと思います。
 考えてみれば、挙手の仕方って小学生の時に習った気がします。ちゃんと先生にわかるように「耳の上に高く上げる」…これが基本です。

投稿者 hisaka : 2003年09月17日

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