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2003年09月04日

緊張感が持てない自治体

 傍聴者がいるのといないのとでは議場の緊張感が全く違うなと思います。私個人的にもやっぱり背中に視線を感じます。当り前にことですが、居眠りなんてとんでもないと思います。そのためにはとにかく睡眠を十分にとること、それから昼食は少なく食べることがとりあえずの私の工夫です。

今日、傍聴者の感想。「議員は一体何をやっているんだ。一般質問を何だと思っているのか。あんな議員たちに年間一千万近くも払っているなんて。」と憤慨しているのです。全く緊張感のない行政と議員とのやりとりを聞いていて怒っているのです。特に、政治や社会に高い関心を抱いている市民の目から見ていると「ひどすぎる」と言うのです。
 というのには、一つ大きな原因があります。なぜなら傍聴者席からは行政のいわゆる部長さんたちの顔がよく見えるわけですが、とにかく緊張感なく、自分の答弁に関係ない分野だと思えば眠そうな顔をして、ダラッとしている人もいる…議員も静まりかえっていて(理不尽に飛ばされるヤジは問題だけれど)、議場全体がそれこそ死んだようになっているというわけです。行政側に緊張感を持たせることが議員の仕事の一つ。つまり行政も議員側も相乗効果でみんなで‘うとうと’して、議場全体の空気には「‘まち’の未来に展望が開けるとは思いがたい」というわけなのです。こんな人たちに「任せていられない」。

 たった数人の意見かもしれないけれど、こういう感想の受け止め方が行政にとっても議員にとっても大事なことだと思っています。傍聴者がいてもいなくても、自分たちの仕事の重さを感じる必要はあるでしょう。「見られているから…」とか「見られていないから・・」で態度をコロコロ変えるのはいかがなものかと思います。最後は個々人の良心に委ねられるところも多そうですが・…。

 やっぱり傍聴者がたくさんいれば、議員も少しは意識が高まることは確か。でも、言ってみれば「政治好き」だとレッテルが貼られるくらいに‘おなじみさん’だけが傍聴に来ていても、大きい効果は期待できないのかもしれません。
 もしかすると市議会改善を掲げている「市議会ウオッチングの会」にも随分と慣れてしまったのかもしれません。会発足当初は、本会議中に自席から離れ、たばこを吸いに行く人や居眠りをしている人なども減ったなあと感じたそうですが…。そういう点から言うと、傍聴されることが当り前になりすぎたということかもしれません。
 とにかく緊張感に駆け過ぎているし、議員の質問の仕方もだらしない…というのが感想を聞いたのです。「あんな質問じゃ、行政はよくなるわけがない!」
 いずれせよ、傍聴者がいなくても常に緊張感は保っていなければなりませんが、「起きてるのがエライ」と言われたこともあるくらい、議会は睡魔に襲われて仕方ない場所だとすれば、一体これが何を意味するのか考えなければならないでしょう。

投稿者 hisaka : 2003年09月04日

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