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2003年08月27日

読めば読むほど・・・行財政診断白書

 朝起きたら、雨が激しく降っていたので遊説は中止。ところが、7時を過ぎると天気が急に回復。天気を予測するのはとても難しい。

 さて、今日は会派で、朝から「行財政診断白書」についての勉強会をしました。私たちの会派は新人族に属する3人なので、多摩市が辿ってきた経過についても詳しくないし、ここはベテランの人の力を借りようと、改選前まで議員だった松島氏にお願いをしたのでした。
 財政を分析するためには様々な指標や指数がありますが、その用語から詳しく解説をしてもらいました。その指標の中で、やっぱりよくわからないのが「基準財政需要額」「基準財政収入額」「標準財政規模」。これは国が地方交付税を算出するのに重要な数字になるらしいが、一体、何を根拠に数字がはじき出されるのでしょう?つまり、国が多摩市にふさわしい「基準」を決めてくれてもなあ…と思う。国が地方自治体を管理するという発想から生まれているこの数字をどこまで当てに出来るのか?がよくわからない。おまけに、「標準的な状態」というのも、全くあいまいな表現。多摩市の今の状態は「標準的」なんだろうか?
 …と、朝からずっと数字を見ていたので頭が悪くなりそうでした。さらには、市民説明会の時にも「この白書には、まったく過去の反省が載せられていない。」という市民からの発言が見受けられたのですが、私もこの白書を読んでいると、確かに現状分析はしてあるけれど、なぜこんな風に財政悪化を招いてきたのか?ということがほとんど触れられていず、「今後の再建プラン」を作成するために欠かせない材料として「過去の反省」があると思うので、そこも確認すべき点だと思っています。
 市民説明会の時にアクアブルーの建設について、豪華施設が多摩市にそぐわないとの意見がありました。それについて行政側が「市民のみなさまの要望が多かったものですから、建設しました。」と答えました。「確かにそうかもしれない…。」と思ったけれど、建設したことについてどう考えているのか?という答えが欲しいと感じました。

 ただ、「新たな行政需要にこたえて」きたことは確かだと思うし、市民の要望や要請をあれこれと受け入れてきたのも事実だと思います。「行政の肥大化」と言われますが、それは職員の責任ではなく、予算を提案する市長とそれを議決する議会の責任。ようするに「政治家」たちがどこまで堅実さを持ってまちづくりをしてきたのか?ということに一番の責任があるのです。「頼んだ市民が悪い」とは言えないはずです。

 それにしても、この「行財政診断白書」の存在を知る市民ってどのくらいいるのかなあ・・・ということが気がかりでなりません。

投稿者 hisaka : 2003年08月27日

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