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2003年08月22日

税率値上げをするのなら・・・

  国民健康保険運営協議会が開催されました。市長からの諮問事項は保険税率の改正など、市民の負担増の話。市民にいい顔だけはしていられません。現実を見ると「致し方ない…。」と言う気持ちにさせられてしまいます。協議会のメンバーは一人(議員)を除いては皆、同じような気持ちです。消極的に賛成するしかないなんて、本当に情けない話です。

 「お金がない!」と言うけれど、一体どのくらいお金がないのかがわからない。お金の量を見たことがないから、なおさらイメージすらつかない。お金がなくて、何がどれだけの影響を受けるのかが見えないことに本当に不安です。国や都の負担増を求めていくべきだという意見もありますが、国や都ですら「お金がない」という状況。国や都に一体どのくらいの余裕が残っているでしょうか?確かに税源の配分において、軍事費を削ればいいのという議論もありますが、軍事費の大幅削減をただ傍観して待っているだけでは、私はますます事態が悪化すると考えています。でも、日本の軍事費は約5兆円ほど、1%削減の効果も大きいことは心に留めておきたいことでしょう。

 税率増には賛成するけれど、特に問題としてあがっていたのは滞納者に対する対策です。支払能力があるにも関わらず滞納している人に、行政としてきちんと納税を求めていかねばならないし、その姿勢を強化すベきとの意見です。‘正直者が馬鹿を見る’なんてことだけは防ぐ努力をしてもらいたいとの要望には同感です。ちなみに今月30日には税金徴収のローラー作戦みたいなことが行われるとのことです。

 その他、行財政診断白書で指摘されている見直し事業に対しても、この状況を考えれば廃止や、手法の見直しをする必要もあるとの意見がありました。特に、一度も健康保険を使わなかった世帯に対しては「表彰」の制度がありますが、これについても品物ではなく、例えば健康診断の受診料の割引チケットなどしたらいいのではないかとの意見もありました。
 私自身はやはり、このような協議会の議論を市民にオープンにしてもらいたいと思っています。突然税率値上げを公表するのではなく、協議会の議論をせめてホームページに載せるなどもう少し情報共有の努力をしてもらいたいです。「決まってからしか公表をしない」ではなく、決定するまでのプロセスをいかに共有するのかが大事です。その姿勢なしにして本当の改革は進まないように思います。

投稿者 hisaka : 2003年08月22日

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