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2003年08月13日

情報の正確性・速報性

  行財政診断白書の市民説明会の日程を「お知らせ」に載せたところ、市民の方から「私が市民相談室から聞いた日時と異なっているのですが…」という問合せがきました。早速、担当課に確認をとってみると私の「お知らせ」の方が間違いだったので訂正をしました。私は自分が聞き違えたと思っていたのですが、実は同じ場所に居合わせた他の人も私と全く同様のメモをしていたことがわかりました。
何はともあれ、情報は正確に伝えなければならないし、今回は、市民の方に助けられてよかったわけですが、確認する必要性を感じました。

さて、白書についてです。
私も苦手な財政分野を克服しなければならず、自主勉強会があるとのことで参加をしました。その学習会でも「そもそも白書の中の情報は正確なのか?」を検証していく作業が必要だと教わりました。
 ところで「なぜ白書を作るのでしょうか?」…それは未来を語るためです。でも、多摩市の白書は攻めの姿勢に欠けて消極的で、内容を読めば読むほど元気が出なくなるというのです。現状はよく分析してある方だけれど、「市民に我慢しなさい」と迫っていて、この白書を読んで、暗くなると言うのです。なるほど…そう言われればそうかもしれません。
 今、400円で販売されている白書。何冊くらい売れているのでしょうか?一番の問題は市民に対して、どのように周知し、そして市民はこの白書の中味をどう熟知していくのかです。福祉や環境問題とは違い、財政は難しいからです。
 東京でもいち早く、白書を作成しました国分寺市では、特別号の広報で白書をとりあげて全戸配布したそうです。さらに、公民館で「財政講座」を企画したとのこと。そこには70~80名の市民が殺到したそうです。その講座がきっかけで、国分寺市の財政問題を勉強する自主グループには現在150人の会員がいるとのこと。市民に本当に知ってもらいたいとするならば、財政問題に対しての関心の高め方までも視野に入れて考える必要があるのです。その意味で、私はとても心配しています。この白書についての市民委員会による提言を来年度以降の財政再建に生かしていくと説明がありました。そのスケジュールはキツキツだからです。
 市民説明会についても、白書の販売についても、まだ市のホームページに情報掲載されていません。本当にそれでいいものかどうか。行財政診断白書の優先順位はどのくらいなのか。私は何にも勝って重要事項だと考えているのですが、「緊急事態」だというわりには、その危機感が伝わらず不安です。
 ‘まち’のオーナーは市民です。市民は倒産寸前の管理会社に‘まち’の経営を任せっぱなしでいいわけありません。「市民が財政問題を学んでいくことは市民の自治能力を高めることにもつながる。」この言葉を受け止めていきたいと考えます。オーナーにとっても管理会社にとっても、願ってもないチャンスだと言えるのではないでしょうか?

投稿者 hisaka : 2003年08月13日

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