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2003年08月09日

キャラバンに出かける市民!

 大和市の自治基本条例をつくる会が市民向けの中間報告会に参加しました。昨日の雨の中、もしかすると中止かもしれない…と思って心配したのですが、すでに会場はざわめいていて、始まる寸前には満員になっていました。おそらく200人くらいはいたと思いますが、大半は市の職員のようでした。なぜなら、お互いに知り合い同士で「おっ、君も来ていたのか・・」みたいな会話が飛び交っていたからです。

 大和市の自治基本条例もワークショップ形式で進められていますが、「つくる会」自身は公募市民35名と、学識経験者に職員を加えた40名ほどで構成されています。なかなかユニークなメンバーがそろっているようで年代も様々でした。
 基調講演の後、「つくる会」メンバーの寸劇があり、休憩を挟んで市長もパネラーになった公開パネルディスカッションがメニューでした。自治基本条例は漠然としていて、わかりにくいテーマです。それを出来る限り、親しみ持ってもらえるように…という「つくる会」メンバーの努力が伝わってきました。
 私の後ろに座っていた人は「よくわからないなと思ってたけど、ちょっとイメージがつかめたなあ・・。」と話していました。

 主な論点として、多摩市の「つくる会」でも出ていたように①条例の最高法規性②市民とは?③住民投票④議会との関係があげられていました。そして会場からは条例の実効性をどう担保するのかについてという質問もありました。

 私が印象的だったのはパネラーと出た市長の言葉でした。「最終的には議決をいただかないといけませんからね。議員の方の見識が問われます。まあ、成立するかしないかはわかりませんが、私はこの条例を市民が策定していく、職員も含めて、みんなでつくっていくというその過程が一番大事だと思っているんです。」「間接民主主義と直接民主主義の対立なんて言われますが、対立はしません。」と客席に来ていた議員を意識してなのか言い切ったこともすごいなと思いました。

 大和市の「つくる会」は中間報告までに市民団体や、地元高校生との意見交換を行ってきました。そして市民説明会として今後、中間報告までの経過などを話すために地域へキャラバンと出かけているようです。そこは多摩市とは違っているところで、むしろ多摩市よりもいい取組みだなと思えるところでした。そして大和市のホームページを見ると自治条例の取組みについてとても詳しく掲載されています。多摩市もかつては掲載されていましたが・…。

 「つくる会」の市民自らがキャラバンをするところは、今後多摩市の「つくる会」でも取組んでみても面白いかなと思います。市の方では3回ほどの説明会をすると聞いていますが、その説明会も本来は「つくる会」と一緒に行えるのが一番理想的だなと思っています。「つくる会」も制定まで責任を持つことをパートナーシップ協定では約束をしていますし、市民協働による成果とするならば行政職員だけで説明のも説得性に欠けるからです。
 今度の説明会が市長が説明責任を果たす第1回目の時です。今後の動向には目が離せないなと思います。

投稿者 hisaka : 2003年08月09日

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