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2003年08月04日

八ヶ岳少年自然の家など。

 今年はデイキャンプから1泊の宿泊キャンプに変更した青少協の夏のイベント。八ヶ岳少年自然の家に泊まりました。2日間無事に過ごせたことにまずは感謝です。
 八ヶ岳少年自然の家といえば、なかなか稼動率を上げるのが難しく、議会でも毎回厳しい指摘や意見が出される補助事業の一つになっています。最近は、営業にも力を入れていて、少年自然の家のある富士見町の近隣市町村の教育委員会に施設長自ら売り込みに出かけているらしく、その姿勢が(利用するしないは別として)、営業先では好印象だとの話です。近辺にある同様、またはリゾート施設もその経営には苦戦している模様です。

 不景気により民間企業の厚生施設なども同じ運命を辿っていて、採算を取るのが困難で閉鎖、売却されています。先日出された行財政診断白書によれば、自然の家と隣接する市民保養所「ふじみ」は廃止の方向性で検討する重点事項になっていましたが、自然の家もその位置づけを含めて再確認していく必要があるでしょう。
 その意味で、私自身は今回、自然の家の良さを探したキャンプでもあり、そしてもう一つは、こちらも議会で再三、必要性や積算根拠が問われる青少協への補助金を考えながらの参加でもありました。

 少年自然の家は「宿泊体験学習」の場所なので、リゾート目的として宿泊するには難しいなというのが印象です。以前と違い、少人数でも宿泊可能と制限緩和をしたといいますが、それにしては部屋が広すぎて落ちつかないと思います。食事は食堂での合同であっても問題はないですが、やはり部屋での飲食禁止は厳しいし、寝泊りするところの居心地を重視したなら、多くの市民を客として招き入れるためには難ありだと思います。
 ただ、破格であることは間違いありません。主催事業等をしながら、少年自然の家のPRをして、利用者を増やそうという努力はしているように感じますが、いかんせん宿泊訓練場の域を越えないところがネックでしょう。宿泊訓練としては市内の公立小中学校も活用をするわけですが、利用者の人数で見れば、当然少子化が進んでいるのに伴って減少しています。今後利用者を増やすには、魅力的な主催事業を企画することしかないと思っています。
 なぜならば、正直、少年自然の家の立地条件を見ると、車がない人には不便だからです。歩いていける距離には観光スポット的なものが乏しいし、登山をするにしてもちょっと中途半端なところにあるように感じます。・…つまり私のように運転できない人にとっては魅力に欠ける場所です。「至れり尽せり」で移動の心配が不要なら話しは別だと思うからです。主催事業は人気があるのは当然です。

 今回は宿泊して、野外炊飯場でカレーライスをつくりました。立派な施設です。屋根が大きいし、日焼けの心配なく行動出来るところが私にとっては一番嬉しい魅力です。ここは利用しやすく、非常に快適に使用できてオススメです。自然の家の魅力とは・…「意外にもいい施設だ!」って思える要素があるところでしょう。(それは宿泊料かもしれないけれど。)

 もう一つの、青少協への補助金問題。補助金改革が求められる中では、その有効性などを見直すことも必要だと考えます。私自身はキャンプなどは、「子どもたちの感じ方」、親以外の大人とともに行動することで得られる情報が大事だと考えています。「こんな大人もいるんだ」と色々な大人像を子どもなりに体感できる場所になればいいなと思います。私は色々な子どもがいるな…ということを実感できる場所になっています。

 青少協はわりと歴史が古いので、補助金をいきなり断ち切ることは出来ないと思います。でも、青少協以外にも、子どもたちと地域との関わりを考えて行動をしているグループなどが芽生え、少しずつ地に足をつけた活動をしていることに注目せずに入られません。それらを踏まえながら今後の方向を見いだすことが必要でしょう。

投稿者 hisaka : 2003年08月04日

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