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2003年07月24日

「市民自治基本条例」

 代表者会議がありました。市民自治基本条例の中に「議会」の役割や権限を謳うのか謳わないのか?についてを議論するためです。今日は、その前段階で、先日の総務常任委員会の時と同様に行政側からの「素案」の説明がありました。
 結局、最終的には来月の代表者会議で各会派から意見を持ち寄って話し合おうということになったのですが、「なるべく意見を一本化する努力はするけれど、全会一致での見解を出すのは難しい・…。」というのが大方の見かたです。つまり「議会」については、条例の中で触れる必要がない!という立場と、市民から信託を受けた「議会」という位置づけできちんと整理をした上で条例に盛りこむべきとの立場があるので、結論を一本化することは出来ず、さらには、代表者会議は‘全会一致’のルールで運営されているので、持ち寄った意見を全て行政側に提示をして、あとは行政の取捨選択に任せる方向性になるというわけです。

 私自身は市民自治基本条例は、市民、市議会、市長(行政)の‘まちづくり’における役割、権限や責任をもう一度整理すること、その関係性を市民側から再確認することだと思っています。「議会」については盛りこむべきという立場です。

 さて、出された行政素案について、市民提言案を策定した「つくる会」の有志での学習会がありました。急な開催だったので、集まった人数は少ないようでした。私は「傍聴」かな…という感じで、「つくる会」の行政素案に対する受け止め方などを聞くために参加をしました。
 行政と「つくる会」ではパートナーシップ協定を結んでいます。この協定では行政は「つくる会」の案を最大限尊重することや、「つくる会」案を変更、加筆修正する時には「つくる会」に説明責任を果たすことなどが決められています。「つくる会」側は節目節目で行政案の策定状況などを説明してもらいたい…と申し入れしていたのですが、そのことが実現できず、結局、今回のようにいきなり「行政素案」が出され、大幅に「つくる会」の市民提言案から変貌してしまった(そのように受け止められている)ことに疑問の声が多数上がっているのです。
 中には「もう、行政の呼びかけには応じたくないよ。」という気持ちの人もいます。一年以上も策定作業に関わって、そして一年以上も行政の策定作業を見守って…「長い時間かけているのに、参加した甲斐がなかった。」という感想を持ってしまうのも致し方ないのかもしれません。「ちゃんと説明をしてもらいたい。」「必ずしも市民提言案をそのまま受け入れてもらいたい・・・とは考えていないし、行政の説明責任が果たされる中で、いくらでも協力するのに。」という声もありました。今後、行政が「つくる会」に対してパートナーシップ協定に基づきながら、どう行動をとっていくのか、目が離せないなと思います。
 市民とともにの‘まちづくり’を進めるために市民自治基本条例を制定するのだと思います。それにも関わらず、制定作業の中で市民と行政との信頼関係が崩れかかっているところに、私は心が痛みます。

投稿者 hisaka : 2003年07月24日

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