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2003年07月16日

常任委員会の開催が226日!

 今日は午前中は議会運営委員会を傍聴しました。「議会運営」をどうするかがテーマで議論が続くのですが、「全員一致」の合議制方式で物事を決めるのはどんなに大変かを感じます。

 まず、改選前の議会運営委員会からの申し送り事項として、補正予算や条例の審議の方法を議論しました。
 予算、決算の特別委員会の時には、各会派の人数に応じて時間制限を設けています。日程通りに議事進行をするには、ある程度時間制約をしなければまとまりつかなくなるのは当然のことですが、時間の制限があることで議員の多くは「十分に議論できない」という感が残ってしまうのも確かです。指摘事項について優先順位をつけて質疑をしていくと、時間不足で取りあげられない問題が出てしまいます。
 それとは違い、通例、補正予算や条例は2日間で審議され、質疑について回数や時間の制約はありません。それに対して「従来通り」という立場と「制約がないために、議論の質が低下している」と指摘する立場で議会運営委員会でのやりとりがありました。
 最終的には、議会運営委員会のメンバーに新人が多いので、9月議会で実際の現場を知った上(6月議会の時には補正予算がなかった)で、再度議論をしようということとなりました。
 私は議員自らが発言する機会を制限する必要はないと思っています。納得するまで議論をすることが大事だと思うからです。でも、取りとめなく続けていくことは好ましくなく、全議員が平等に発言する時間を持つということを考えても一定のルールは必要になります。
 議論を聞きながら、「じゃあ、どうすればいいのか?」となかなか対案が思いつかないわけで、私自身は今までどおりでも別に支障はない気がします。「議論の質が低下する」という意見に対しては、一体誰が判断するのかしら?と疑問でした。

 ところで、今日は午後から川崎市民アカデミーの「川崎学Ⅱ」という講座の最終回に参加しました。5月に多摩市での自治基本条例の取組みを話した縁があり、今日が最終まとめだと聞いていたからです。
 肝心の自治基本条例の話しの前に「議会」についての話がありました。川崎市議会の議会事務局の方が議会の仕組みなどを丁寧に解説してくれました。「法律の規程と実際の運営とが乖離している」とまずは指摘されました。丁寧に法律を解釈していくといささか疑問を覚えるところもあるそうです。なるほど、私も必要な時にだけ法律を読まないので、一度ゆっくり読み返してみなくては…と思いました。
 それにしても驚いたのは議会活動の状況です。いわゆる常任委員会は毎週水、金曜日に定例で開催され、なんと一年間では262日。5つの常任委員会があり、全ての委員会が毎週2回ずつ委員会を開催しているわけです。一体どんな風に活動をしているのでしょうか?自治体の規模が違うので、議員も63人、各常任委員会も定数が13名か12名です。多摩市では常任委員会の定数が7名か6名なので、議論の進み具合など簡単には比較することができないかもしれませんが、それにしても毎週2回ずつ開催しているなんて・…むしろ「そういうこともできるんだ」と感心してしまいました。

 以下、 議会事務局の職員と市民とのやりとり。私も同じことを感じているよなと思って印象に残りました。

 「川崎市では最近「市長の多選禁止」が条例化されました…でも議員にはどうして定年制度がないのでしょうか?」「やはり職業選択の自由がありますからね。それを理由にして、定年制度に反対される議員がいます。」…「でも、じゃあ、一般市民は職業選択の自由が保障されていませんね。だってみんな定年制度があるじゃないですか。」

 「どうして議員に対して‘さん’をつけるんですか?‘市民さん’とか‘職員さん’とか言わないのに・…」「それに議員に ‘先生’ってつけるのはどうしてですか?」・…「人数が多いのでなかなか顔を覚えるのは大変なんです。とりあえず‘先生’って呼べば間違いないんですよ」

投稿者 hisaka : 2003年07月16日

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