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2003年07月12日

駄菓子屋さんのある風景

  今日のゼミで学生の卒業論文のテーマなど中間発表がありました。そのときに「駄菓子屋さん」をテーマにして調査をしてみたいという学生がいました。
 そう言えば多摩市には「駄菓子屋さん」があるのでしょうか?私の記憶では昔「つまんねい屋」という駄菓子屋がニュータウン通りにあって、自転車でわざわざ遊びに行っていた気がします。
 ところが今日、発表を聞いていると「駄菓子屋」というのは「パン屋」とか「ケーキ屋」とは違う使われ方で、歩いていける範囲に「○○商店」みたいなお店があり、そこに5円チョコや10円菓子とプラモデルみたいなオモチャが陳列されているような小さな商店のことをいうそうです。最近、レトロブームで「駄菓子屋」さんがもてはやされているように思います。先日までグリナード永山にも「駄菓子屋」風の店舗が入っていました。色とりどりのお菓子とお面や剣玉などが陳列されていて子どもよりも大人が「なつかしい!」と言ってお店を楽しんでいるようでした。私はついに「駄菓子屋」がこんなところにまで進出したんだとビックリしましたが、これは昔の「駄菓子屋」とは大きく違った性格のもので、私が小学生の頃に足を運んでいた「つまんねい屋」も実はこの一種に入ることを初めて認識したのです。
 つまり、私には「駄菓子屋」のある風景のイメージがつかないのですが、「駄菓子屋」を拠点にして作られる『親密圏』が、コミュニティを考えるキーポイントになるだろうというのが学生の着目点。私はその発表を聞きながら、ニュータウン地区には『生活圏』とは区別して語られる『親密圏』が想定された‘まちづくり’が進められてきたのだろうか?と思いました。というのは、コミュニティを大事にした‘まちづくり’の方向には『親密圏』のようなものがありそうに感じたからです。

投稿者 hisaka : 2003年07月12日

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