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2003年07月08日

議会改革の道筋

 代表者会議を傍聴しました。議題は議会改革と市民自治基本条例についてです。
 議会改革については会派などから出された提案を項目ごとに「代表者会議」、「議会運営委員会」のどちらの審議になじむかについて振り分けをしたのが前回でした。今日は「議会改革をどこで行うのか?」という部分をまずは話合いをしました。
 つまり、プロジェクトチーム化するか、それとも代表者会議と議会運営委員会で提案事項だけをさらっと検討するのか…ということです。特別委員会化するべきだとの意見もありましたが、特別委員会となると予算が必要になるので私の会派ではプロジェクトチームがいいだろうとの結論でした。
 そもそも代表者会議や議会運営委員会でも議会改革は少しずつ進められてきたとも言えます。でも、私は多摩市議会として改革の方向を提言としてまとめ、それを市民に公開をしながら意見を募っていくスタイルで「市民のための議会改革」を行動でわかりやすく示していく必要があると考えていました。
 けれども決定権限のないプロジェクトチームをつくると代表者会議や議会運営委員会に屋上屋をつくることになるという意見によって、残念ながらチーム立ち上げには至りませんでした。
 「全会一致」が会議の原則なので、全員の意見がまとまらなければ、それにて議論終了になります。結局、今の体制で議会改革を進めればいいとの話になりました。

 プロジェクトチーム化をすれば、集中的に議会改革の道筋を検討することが可能ですが、代表者会議などでの議論となれば提案が出るたびに…ということになります。その意味では「遅々として進まず」という感がどうしても出てくる部分は否めないと思います。
 
 けれども今日の会議の中では代表者会議の審議項目としてあげられたものをスムーズに検討されました。特に政務調査費については使途を明確にして、領収書も情報公開の公文書扱いにするべきという提案、宿泊費について一律1万5千円も変えていく方向になりました。
 ただ、これらを変えるには議会事務局側の対応も必要になるらしく、事務局の方からは「ちょっと今すぐに…というのは厳しいかもしれない。」と言うようなニュアンスの返答がありました。例えば宿泊費の変更については条例を変える必要がありますが、職員規程に準じている部分があるので関連条例も変更しなければならなくなるからです。
 「そんなことすぐにでも対応すべきじゃないか!」という声が傍聴者からでました。議会をサポートするのが事務局の役目なのにけしからんと怒っている方もいらっしゃいました。私も同じ気持ちでした。せっかく「実費請求」の方向性が見えてきたのに・…いいことはすぐに変えていけるような柔軟性が欲しいわけですが、さすがに「即」とはいかないという事情に一般的に批判される「お役所仕事」を感じました。
 
 そしてもう一つ、今日は定例議会の前に「会派説明」が開催されますが、これも全議員で聞けばいいのではないかという提案がされました。私たちも会派ごとに説明を受けるのは効率も悪い(一会派2時間とすると今なら6会派あるので12時間も時間が要る)と考えるわけですが、「会派ごとに聞くことに意味がある」という意見が出されたのでこれも「不一致」で実現できず。私自身も同じことを6回繰り返すよりは、1回で済ませた方が行政側も他の仕事のために時間を使えるのになと思います。それに「会派ごとに聞く意味」というのはよく理解が出来ません。
 私たちの会派は少しでも効率良くなれば・・・・と思っているので、次の会派説明は多摩市議会改革議員連盟と合同で行うことを市長に申し入れしました。事前説明をベテラン議員の人と一緒に聞くことは私たちの経験不足を補うと言う意味でもメリットはあります。ベテラン議員の人は私よりも把握している事情もたくさんあり、ただ提案を「ふーん、そうなのか。」とまずは受け止めてしまう私よりも、高度な質疑をしてくれるからです。

「議会改革」に対する温度差はあっても、「どうやって議論を進めるか?」みたいな入り口論で足並みをそろえるところが難しくて、大変!そこに多くのエネルギーを使い果す馬鹿馬鹿しさにみんなが気がついているところはせめてもの救いなのです。改選前よりも「改革を進めていこう」という気運は高まっているように思います。

投稿者 hisaka : 2003年07月08日

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