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2003年06月20日

何のためにやっているの?

  代表者会議がありました。代表者会議は法的な根拠を持たない会議体ですが、議会運営委員会で取り扱わない事項を審議するという位置づけです。会派の代表が出席しています。いまいち私には代表者会議の役割なるものがよくわかっていないのですが、とにかく議会運営委員会よりも代表者会議のほうが上位にあるように感じられます。
 今日は主に今議会で提出する意見書について話し合いました。各会派から提案された意見書案について、出す出さないを決めるのです。実は私は非常に危惧していたことがありました。それは議会改革だけで一致をした会派ではどんな風に意見書案に対する見解をまとめてくるんだろう?と思っていたのです。政策についてはてんでバラバラなので、同一会派だとしても、例えば代表者とその他の構成メンバーで当然に意見は違うはずです。むしろ、もともと「まとまらないだろうこと」をどうやって代表者会議の場に持ち込むのかとちょっと楽しみにしていました。
 普通は、代表者会議の事前に意見書案が配布され、会派ごとにそれに対する意見をまとめます。他の会派から提案されたものに対して「○(出していい)」「×(出す必要なし)」というかたち、もしくは提案された意見書案に文言の一部訂正など条件付で「○」で意見をまとめるという3つの方向性があります。けれども、そもそも政策一致していない会派が会派としてどんな結論を出すのかは、やっぱり興味がありました。
 会議の中で私の関心事は「うちの会派は『まとまらず』です・」という発言になったのでした。もちろんすかさず「まとまらない・・・」って?という疑問が他の委員から飛び出しました。各会派は意見を3つのうちのどれかに決めて会議に臨んでいるにも関わらず「○」でも「×」でも条件付「○」でもなく「まとまらず」という答えはある意味新鮮過ぎて、私自身も一瞬「えっ。」とキョトンとしてしまいました。それは恐らく「×」という意味だと解するわけですが、「×」と言わず「まとまらず」でした…ということで、周囲の理解を得ようという姿勢には、さすがに私も「うーん、それはないよな…。」思いました。
 つまり代表者会議ではそれぞれの会派の意見をすりあわせする場所なので、例えば文言整理の中で意見書提出に賛同できることも考えられます。だから「まとまらず」の理由がとても重要だったりするのです。つまり「まとまらない」ではなくて、「~ならまとまる」とか「~があるためにまとまれなかった」という理由の部分がとても大事で、むしろ私は政策では一致していないよ…とするならば、「うちの会派ではこんな意見もあったし、こんな意見もあった・・・・」と言う風に会派の中で出された意見すべてを会派代表が会議に持ち込んだなら、それはそれで‘新しい!’思えた気がしました。でも終始「『まとまらず』を理解して尊重して欲しい」ということだったので、ちょっと残念でした。
 代表者一人で審議に臨むのですが、議会改革の提案では一本化できても、それ以外では7人分の政策を背負っていることにもなるので、相当難しい舵取りがあるのではないかと思います。そのことが今日の「まとまらず」に表現されているように感じました。

 今日の代表者会議では議会改革をどのように行っていくのか?という話もなされました。議会改革のためのチームを特別に設置するかどうかという問題もあります。議会運営委員会でやればいいのでは?という見解もありました。私自身は、議会運営委員会が思いきった議会改革が出来る場所であったら、すでに改革を進めていると思うので、ぜひ議会改革プロジェクトチームを設置しながら取組むべきと考えています。
 結局、この件については再度議論しなおすことになりましたが、途中で「議会改革の委員会を設けたとして、本当に議会がいい方向に変わっていくのか?」という質問が出たことには驚きでした。もっといい方向に変えていくために設置しようとしているのに、鼻から「いい改革が出来るのかどうか?」なんて発想を持つことにビックリしたのでした。

 議会改革には温度差があるような感じを受けました。でも、失敗するためにやるわけではないし、みんなが「いい方向に変えていこう」という思いがあるなら、私はきっと上手くいくと思います。足の引っ張りあいみたいなことだけは回避したいものです。

 私の今日一日はとっても楽しくて、桜美林大学の講師方のお誘いでゲストスピーカーとして授業で話す時間をいただきました。最近、私はいろんなことについて「何のためにやっているのか?」を考えることが多いです。そのことを踏まえて、私がなぜ議員になることを決意したのか?や自分のこれまでの生い立ちの話や‘まちづくり’に関わることの意味を話しました。どこまで伝えられたのかはわからないけれど、いい意味で学生たちの持っていた‘議員像’を壊すことが出来たかな?って思います。100枚以上の感想に返事を書くのが楽しみです。

投稿者 hisaka : 2003年06月20日

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