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2003年06月19日

いい「協働」を進めて欲しい・・・

 第4次総合計画のなかに市民大学の構想があります。生涯学習の拠点になるような感じです。今日の文教常任委員会では、市民大学について市民懇談会からの最終報告書の説明がありました。
 去年、議員になって初めての6月市議会の補正予算で「市民大学」の存在を知りました。生涯学習プログラムといえば公民館もずいぶんと充実しているし、高齢者には寿大学などもあるわけで、またはそれぞれの担当部署でも様々な企画講座を実施しているのに、それ以上にまた「市民大学」をつくろうとしているなんて…と私は納得できなかった記憶があります。結局、予算は通過したので、去年10月から市民大学をどうやっていくかという構想について半年ほど話し合いを進めてきたようでした。
 私はこの最終報告書を否定するものではなく、市民自身が運営をする方向や市民が個々の持ち味を生かして講師をやるとか、市民主体でこの生涯学習拠点を創りあげようとするところは面白いなと感じます。
 
 でも、とっても納得できない点があるのです。というのも、報告書が完成するまでに半年かかっているとは言え、話し合いの回数は一ヶ月1度のペース。つまり、たったの5回だけで結論を出したというところに、ちょっと早過ぎないかと思ったわけです。(6回目は最終報告書の確認だからです。)例えば、都内や近隣地域でも同じような「市民大学」がある自治体もあります。そういう場所を見学したり、そして関わった人たちの話を聞きながら、多摩市市民大学の構想に生かすことが私は必要だと感じます。多摩市で初めて取組む事例でないからこそ、さまざまな自治体の取組み状況をみながら、オリジナルの大学づくりができるのではないかと考えるからです。
 行政側はこのような市民委員会の事務局として、わりに色々な資料収集やデータ作成をしてくれるのですが、私はそれだけを眺めていて、話合いをしても机上の空論に陥ってしまう面も多いのではないか?と感じて心配しています。

 自分自身が関わっているから・…と評価するわけではありませんが、多摩第一小学校の市民検討委員会の大きな特徴は「視察」をしていることです。私は2回ほどの視察に都合があわずに参加できていませんが、相模原市の新設校、所沢市などの学校に足を運びながら実際に「見て学ぶ」という部分も職員と市民が共有しているのです。
 
 今はインターネットでも多くの情報が入手できますが、やっぱり「百聞は一見に如かず」の部分も大事にしていくべきと考えます。ただ単に会議室で話し合いをするだけでなく、「いいもの」を創るために市民と職員が共に見聞を広めることもしてもらいたいなと思います。特に、最近、学校跡地等活用や子育て支援などについての市民懇談会を傍聴しても感じたことでした。変な言いかたですが‘いい’協働を進めて欲しいなと思います。

投稿者 hisaka : 2003年06月19日

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