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2003年06月18日

思いをかなえる。

  建設環境常任委員会の傍聴をしました。審議事項に聖ヶ丘・連光寺地区にバスケットゴールのゴール・ボードの設置を求める陳情がありました。この陳情によると、聖ヶ丘・連光寺の地域の公園に競技用規格のものを設置してもらいたいというのです。
 この3月に、市では大谷戸公園に子ども用のゴールポストを設置したそうですが、それは競技用としては不適格なので中学生の練習に適したものを新設してもらいたいとの願いでした。
 行政側の説明を聞いてみると、聖ヶ丘中学校のバスケットボール部は全国レベルの力を持っていて、非常に熱心に練習を重ねているそうです。陳情には顧問の先生が来られない日や長期の休日など、練習ができない日があったり、土・日も練習したいとの要望を、子どもたちが持っているという話でした。けれども聖中では休日を含めて、ほぼ毎日練習しているという実態があるそうで、さすがに「いつでもボールを触っていたいって感じなんだ…」という委員の発言のように、この陳情に対する議会の結論をどう方向づけるのか困惑の雰囲気が流れました。さらに、聖中には移動式の屋外ゴールもあると言うのです。

 実は、陳情者側から個々の委員は連光寺公園に競技用規格に近い高さに設置してあるゴール・ボードがあるけれど、水ハケが悪く、雨上がりには全く使える状況にはないとの現状の説明を受けていました。そこで、連光寺公園の土の改善が何とかすること、老朽化しているゴール板を新しくしたら対応できるのではないか?との方向で話がまとまったのでした。

 私はこのやりとりを聞いていて、一番の問題はゴール・ポストがないことではなく、例え中学校のグランドに移動式屋外ゴールがあっても、監督者がいないと何かの時の対応ができないことを理由にして、使うことができない状況を問題にしてもらいたいと思いました。
 つまり、顧問の先生がつきそっていないから良くないということではありません。中学生たちが自分たちの責任で、この場合だとバスケットボールの練習ができる場所を持てればいいわけです。私が去年、見に行った中学生、高校生専用の児童館「ゆう杉並」では室内競技場があり、バスケや卓球などを楽しむことも、練習することもできるようになっていました。今回のゴールポスト問題は、中学生たちが自主的に活動をしたいという強い思いを叶えられないところが一番の問題です。決して場所がないわけではありません。融通が利かせれば、学校の屋外ゴールポストで何とかなるのかもしれません。でも、それが出来ないとするなら、やっぱり「場所なし」なわけです。
 私はますます中高生の居場所の必要性を感じました。今の市内には子どもたちの‘自主性’を尊重し、それを応援できる条件の整った場所が見つからないのだと思います。

投稿者 hisaka : 2003年06月18日

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