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2003年06月12日

議会改革の名のもとで・・・

 一般質問が終了しました。議長を除く、25名全員がそれぞれのテーマで質問をしました。
 私はまだまだ新米の域だと思っているのですが、新人扱いをされるわけなく、何となく立ち位置がわからないな・・・と思いながら議会に臨んでいます。新人の方とは言え、みなさん私よりも人生経験豊かな分、それぞれの人の持ち味や切り口には、に刺激を受けました。「こんな風に考えるんだ。」という発見をしたように思います。

 そして今回、面白いなと思ったのは、新人議員の方が口をそろえて(うちの会派の篠塚さんは除く)、「一般質問に先立ちまして・・・」から質問を始めることでした。登壇をして、質問の前に自分自身の議員としての豊富を述べたことは、これまでの私の範疇を超えた事象、びっくりしました。一般質問は30分しかないので、とにかく行政との意見交換のために貴重な短い時間を使おうと思うわけです。それなのに、ちょっぴり「個人演説会場」化してしまった面もあり、面白いなと思った反面、こういうことで時間を費やすってどうなのかな・・・と思いました。
 そして、もう一つは今、会派問題に揺れている議会ですが、行政との質問時間なのに「会派」なるものや「議会改革」への思いを述べるというのも、また少し違うのではないかと感じたのでした。議会改革は行政が行うわけでなく、行政と議会で行うものでもありません。議会自らが議員自身が行うもの、もしくは議会と市民で取り組むべきことです。それにも関わらず、行政との政策論争を行う場である「一般質問」の時間に議会改革を論じることも、私自身は違和感を覚えました。
 議会改革のことは、議員全員で徹底的に議論を交わせるような全員協議会や、議会運営委員会、代表者会議にて行うべきだからです。あえて行政との政策論争の場で議会改革の弁を振るうことは、私は「場違い」のように感じたのでした。

 なんだか「議会改革」と言っているのに、議論する場を違えている時点で私は議会改革になっていない気がしてなりませんでした。
 
 今日は議会後に、議会運営委員会が行われました。結局、視察研修の場所は富士見町になったので、視察場所の選定をしました。私たちの会派では長野県茅野市をていあんしました。提案事項の中の大型空き店舗活用がどうやら採用されそうなので、うれしく思います。茅野市の駅前の商業ビルからテナントが撤退した後、活性化のためにビルの一部を公共施設として市が購入し、中高生広場や情報プラザ、子ども家庭支援センターを設置しているという事例です。多摩センター活性化などのヒントになればと思っています。
 あとは富士見町議会との交流会の提案もあり(富士見町が姉妹都市でもあるので)、一つのテーマを設定して意見交換を行うことも日程には入ってきそうです。いづれにしても有効な研修にしたいと考えています。

 議会改革はもちろん必要ですが、「議会改革」という言葉だけがひとり歩きしないようにしたいと考えています。何をどう改革するのか?そして改革したらどうなるのか?整理しないままで、ただ単に「議会改革」を言うことで、その言葉が有名無実になってしまいそうで、私は少々心配しています。私たちの会派でも市民自治基本条例の制定を見ながら、その中での議会の存在や、新しい議会のありかたについて勉強会をする予定になっています。

投稿者 hisaka : 2003年06月12日

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