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2003年06月05日

6月議会に備えて・・・・

 明日から議会です。今日は最終的に、一般質問のテーマである行政と市民との協働について、再確認を含めて担当部署である市民活動推進室にヒアリングに行きました。市民活動推進室は市民との協働を進めていくための鍵を握っている部署です。でも、何と市民活動推進室の専任はたった1名しかいません。初めは「えっ?・・・市民協働を進める時代にたった一人だけ?・・・」と驚かずに入られませんでした。
 通常「××室」というところは、普通の部課よりも少々力を入れる分野で設置されるように感じます。例えば「多摩センター活性化」「子育て支援」も‘室’扱いになっていますが、職員体制は充実しています。市民との協働が欠かせない時代に入っていて、市民活動推進‘室’も行政の中では非常に重要な立場だと思うわけですが、なぜか専任担当は一人だけ・・・という状況です。そこにも私自身は市民協働の方向性を少し疑っています。
 そうは言っても、市民協働は時代の要請でもあり、おそらく年々、その事務は煩雑になってきたはずです。(これは簡単に推測できます。)市民活動との協働についての基本指針が出た4年程前と比較しても、市民協働の流れは進んできています。つまりは当初は担当職員が一人でも事足りたかもしれないけれど、未だにそのままというのは・・・少々考えなおす余地があると考えています。担当職員の負担は増えていて、おそらく大変だろうなあと思います。
 多摩市では昨年に「市民協働事例集」という冊子を発行していますが、行政が積極的に「市民協働事例」を集約したことは非常に画期的で、他自治体からも多くの問合せがあるそうです。この事例集にしてみても、市民活動推進室のたった一人の職員が取りまとめたわけで、そこにある職員の苦労を推し量るわけです。やっぱり一人で全てを行うというのはキツイと思います。一人でやれることには限界があるので、その意味では今以上に市民協働を広げることが難しくなるとも言えると思います。
 今回、質問を組みたてる中でヒアリングをしながら、「たった一人だと大変でしょう・・・」と尋ねるわけですが、当の担当者は飄々と「いやあ、やれることはやらなくちゃ。」と語るだけ・・・。
 私はこのヒアリングを繰り返す中で、まさに縁の下の力持ち的な立場で一生懸命に仕事をしてくれる職員がいることを実感し、そしてそんな職員に支えらながら市民協働が進んできたと感じています。公務員批判もある中で、地道な活躍をしてくれる職員の存在を知ってもらいたいと切に願っています。

 いよいよ改選後の初議会です。市民協働という言葉だけが一人歩きしないように踏ん張れる環境づくりを提案したいなと思っています。

投稿者 hisaka : 2003年06月05日

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