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2003年06月04日

一体誰が決めたの?!

 議会運営委員会(議運)が開催されました。代表者会議も議会運営委員会も極力傍聴に行くつもりです。
 今日の議運では金曜日から始まる議会の議事日程の確認や陳情の付託先などを決定のほかに、議員研修と決算特別委員会についてなども話し合われました。
 
 決算特別委員会については、10月14日から17日までを目途に日程調整をするとのことでしたが、来年度予算に決算委員会の審議を生かすためにはもう少し開催時期を前倒しした方がいいとの意見が一致し、議長が市長サイドと調整することになりました。
 決算特別委員会は半数の議員で審議を行なっています。つまり会派ごとに代表を選出するわけですが、一人会派の場合には全一人会派のうち3会派分の席しかありません。一人会派では参加できない人も出てくるということもあり、「全員で審議する方向で考えてもらいたい。」との意見がオブザーバーから出されました。もちろん私たちの会派もこれには賛成です。みんなで審議をした方が、色々な視点が生かされて議論に幅が出てくると思います。
 
 ところで、今日一番のトピックは何と言っても「議員研修」についてです。この議員研修ですが、今年度の予算要望の際に「市民保養所1泊2日で宿泊費一人5千円」として見積もりしてあるとの事務局の説明がありました。私も一瞬、耳を疑ってしまいました。昨年は忘れもしない大田原市と市川市の視察でしたが、なぜか宿泊地が佐野市という不思議な日程で、私も初めてのことだったので戸惑いながら参加をしていました。特に市川市は京王線を使って急行で本八幡まで行けば、駅前に視察先の施設があったので、わざわざ宿泊研修を組む必要がないという感想を持っていました。
 もちろん今年の研修については、もっと効果的な研修を組むべきだと考えてきました。議会全体で行くにしても何らかの提案をしたいと思っていました。そもそも議会全体で視察に行く必要があるのかないのかも議論の余地があるというのが個人的な意見だったので、それも含めて話しあってもらいたいと考えていました。

 ところが、今日はいきなり研修先まで限定されていて「市民保養所」。市民保養所を否定するわけではありませんが、研修内容を決定していないのに、なぜ目的地が決まっているのかと思いました。
 けれども議員研修の歴史をたどると、その理由が判明しました。そもそも1987年(昭和62年度)からスタートした議員研修ですが、当初から1993年(平成3年度)までは毎年行なわれていました。その後2年に一度にしたようですが、昨年から再び毎年にしようと変更した経緯があるみたいです。(私は去年そのことを知りませんでした。)
 そして、研修内容ですが、1995年(平成7年)までは、研修地に講師を招いて講演会をしてもらうという講義スタイル。つまり、多摩市でなく、いわゆるリゾートっぽい土地に講師を招いて話しを聞いていたというわけです。議員の宿泊費用+講師の旅費などもかかっていたことになります。
 「今は、そんな時代ではないだろう・・・・。」という認識が議運のメンバーの間にも雰囲気として流れていました。「講師を招いて話しを聞くなら市内の施設で十分だろう、宿泊の必要はないだろう・・・」という当然の意見も出たので傍聴席にいた一人としてはほっとしました。結局は議員研修をどうするかも含めて、再度会派に今日の議論を持ち帰り、意見をまとめるということになりました。
 もちろん私は講師を招いて研修をするなら、市内で行なうべきで市民や職員にもその場所を開放していくスタイルを提案したいと思います。議会だけで勉強するのではなく、議会がどんなことに関心を持ち勉強しようとしているのかについて市民、職員にも共有していきたいと考えるからです。もし市外での研修ならば宿泊地が「市民保養所」になっているので、その近辺で多摩市の今後の施策づくりなどに生かせるような視察地を慎重に選択したいと思います。
 でも、個人的にはやはり市内で・・・を考えたいです。日程的にも、もし市民保養所なら日にちは7月の前半ということまで決まってしまうらしいです。(色んな都合を考えると、そうならざる得ないとのこと)

 それにしても、議員研修の宿泊地が「市民保養所」ということを一体誰が決めたのでしょうか?しかも改選後です。新しいメンバーにより視察先などを決定するのが普通のやり方だと思います。予算で確定していると言うことは、少なくとも改選前に決定していたことになります。これもまた不思議なことではないでしょうか?
 今回を契機に研修について議論出来る事はとても喜ばしいことです。財政的に苦しくなってきたから・・・・考え直すという問題ではありません。そもそもの在り方を見直す必要があるからです。

 そして今日は一歩前進のうれしいニュース。7月から会議録がインターネットで検索出来るようになるそうです。多摩市議会のホームページは多摩市行政のホームページの一角に席を設けている感じですが、議会としてサーバーは同じにしても独立した情報発信基地を持ちたいものです。そのための提案を会派として行なっていきたいと考えています。

投稿者 hisaka : 2003年06月04日

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