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2003年06月02日

健康増進法を進めたら?

 今日から健康増進法で庁内も原則として建物内は禁煙になりました。でも、喫煙場所は一部確保されたようです。ただし、灰皿は設置せずに携帯用灰皿を使用することになります。さすがに、議会の理事者控え室前は喫煙可能になっているのには参りました。やっぱり議員との対応をするとストレスがたまるのでしょうか?確かにずっと動かないで議会でのやりとりを聞いていると愛煙家はたまらなく煙が恋しくなるのかもしれません。

 健康増進法はとてもいい法律だと思います。私のようにたばこ嫌いの人にとっては大歓迎です。たばこを吸うこと自体は否定しませんが、す「受動喫煙」によって健康が害される迷惑があります。喫煙者のマナーが目に余るからこそ、こんなルールが出来てしまったのだと思います。
 それにしても、たばこの害を考えるだけで背筋が寒くなります。小学校の時にたばこを吸っている人の肺と吸っていない人の肺の写真を見て以来、私は絶対に吸わないと決めてきましたが、私の周りには愛煙家も多いので随分と私自身の肺も汚れていると思います。
 たばこ被害を考えれば、たばこは撲滅へと向って欲しいと思います。でも、それはとても難しいのです。実現したら、みんなの健康にとってはHAPPYですが、現状で行政が「たばこ廃止」の決断はできないでしょう。かつて、日本たばこ産業が巨大公営企業だったように、たばこが果たす役割には一目置かれているからです。なぜなら、たばこ税は見逃すわけにはいかないからです。

 この6月議会でも何とも言えず複雑な心境に陥るのが、たばこ税の改定についてです。7月から変更することにより、多摩市でも約5千万円の増収が見込まれているということ。この事実をどう受け止めればいいのでしょうか?すでに今年度の予算にも増収分が組みこまれています。つまり、たばこを売れば売るほどに税収アップへとつながっていくのです。前にも書いたことがありますが、多摩市たばこ税増収対策協議会運営費補助金なる予算は今年度もしっかりと計上されています。たばこ被害の深刻さが語られる一方で、時代に逆行しているようですが、どうしてもたばこ税を見放すことが出来ない実情があります。ちなみに多摩市の今年度の収入見込額は798,726千円!・・・税財源が乏しくなっていく中ではわりと安定している収入源であることはまちがありません。
 行政としてはある意味、矛盾を抱えている非常に辛い立場にあるように思います。でも、市民の健康を守るには、この健康増進法を確実に進めていく必要があります。長い眼で見れば医療費を増やさないことにもつながるはずです…?増収分はニコチンガムの普及など市民の禁煙プログラム実行計画=健康市民ハッピー化計画へと振り向けてもらいたいです。

 こんな話を聞いたことがあります。長年愛煙家だった人が、医師の勧告により禁煙をすると早死にをする・・・実はこれについてはしっかりとしたデータまで揃っているそうです。
 とにかく喫煙マナーにしても、自分自身の健康にしてもやっぱり一人一人の意識の持ちようが大きく左右するとしか言いようがありません。愛煙家の方々には本人の健康までに口出しはしないにせよ、他人に迷惑をかけないようにするべきだという主張をし続けたいと思います。歩きたばこ、吸殻のポイ捨て含めてです。

投稿者 hisaka : 2003年06月02日

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