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2003年05月31日

頭を柔らかくするためにも

 身近な問題に対処をしていくことは議員の仕事ですが、そればかりに追われてしまうと目の前のことしか見えず、将来像を大きく描くことを忘れてしまいそうになる…と感じる時があります。
 毎週土曜日に大学の授業に参加させてもらっていますが、この時間が私には欠かせない時間になっています。
 この授業では今、テーマが「政府間関係」(中央政府と地方政府との関係)です。なぜ中央集権化するのか?という話しから始まり、政府公共部門としての政治がセクターとして失敗してきた理由や、中央集権的な制度の疲労がどこにあるのか?などを学生とともに考えながら講義を進めています。
 今日は「中央集権的な制度は?」との問いが出され、私がまず思いついたのは「補助金」でしたが、学生の方が勉強をしているので詳しくわかっているなと思います。本当は私も学生時代には学んできたことなのですが、随分と記憶の彼方にしまいこまれている・・・と反省中です。
 授業では日本の政治の流れをたどりながら、今の政治を捉えようとしています。時代を追ってみると中央集権体制を頭から否定することはできません。中央集権の合理性も認めながら、地方分権を考えていくことが大事だと思っています。
 ただ単に地域の自立を唱えていても仕方がないわけで、やっぱり重要なのは現存の政治システムを認識した上で、新しいシステムをどう構築していくのかを考えることです。いきなり地方分権というものあり得ないわけで、どうやったら、時代の要請に応える仕組みになれるかを考えた上での政策提案が求められるからです。
 その意味ではまだまだ勉強不足だなと思っています。毎週一度、大学へ足を運びつづけることは、私の思考停止状態防止にはちょうどいいけれど、それでもまだ足りないくらいです。議員という仕事には‘勉強’が欠かせないし、やればやるほどに学ばなければならないことが膨大になるなあと最近つくづく感じています。

投稿者 hisaka : 2003年05月31日

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