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2003年05月30日

ライツフォーラム

 午前中は一般質問の通告書締切りでした。6月議会では「NPOとの協働を目指した仕組みづくり」について質問することにしました。改選後初めての議会なので、新しいメンバーがどんな質問をするのかも楽しみです。
 質問書を提出してからは急いで、駒場エミナースで行なわれた生活クラブ生協の東京全体での総代会に出席しました。挨拶のためだけに出席をした感じで少々申し訳ないなあと思いました。
 会場へ向う電車の中で偶然、学生時代に家庭教師をやっていた生徒に会いました。彼女は幼稚園で働いていたのですが、この3月でやめたそうです。話しを聞いてみると、幼稚園の先生も本当に大変なようです。ほとんどが一人っ子だったので「ウチの子は・・・。」となる親が多く、対応しても対応しても対応しきれなくて、体を壊してしまったとの話でした。みんながほとんど一人っ子の子どもたちが集まる幼稚園や保育園って大変そうだと思います。

 挨拶の後、桜美林大学に行きました。「受動喫煙」のことで先週朝日新聞に投稿の記事が載っていました。投稿者の中田ゆりさんに会うためです。現在、桜美林大で講師として仕事をしています。
 このご意見募集欄にも飲食店での全面禁煙の提案などが載せられていました。先日から施行された「健康増進法」で駅は全面禁煙となりました。6月から市役所庁舎も全面禁煙になります。
 「ルールがないのがいい社会」だといいます。ルールをつくらないと社会秩序を維持できないのは悲しい社会です。一人一人が、今よりももう少しだけ、周囲を気遣う気持ちだけでいいのになと思います。
 ゆりさんにはぜひ多摩市で「受動喫煙」についての話しをしてもらいたいと考えています。

 今日の一大仕事はRightsフォーラムのゲストで招かれたことでした。ライツは選挙権年齢の引き下げを求めた活動をしているグループです。私はOL時代から知り合いを通じて勉強会等に参加をしてきました。その場所にゲストとして呼ばれるなんて夢にも考えてこなかったので、いつもとは違う参加は違和感がありました。
 ゲストは3人でそれぞれ「なぜ政治家になったのか?」とか「地盤看板かばん」の話しなどをしました。地域のことをやっても解決できなければ都や県レベル、国レベルで活躍をしていきたいという二人のゲストの間で私は非常に居心地悪く感じていました。
 私は「政治が何でよくならないんだろう?」と思っている人がたくさんいて、みんなが政治をあきらめている状況の中をまずは変えないといけないと考えているからでした。地域でも都や県、国にしてもそこで政治をする人間を選ぶのは市民です。そこに私が地域で議員をやっている理由があります。住民に一番身近なところで一緒になって地域のことを考えて解決策を見つけたいと思っているからです。これができるのは地域密着型で活動できる地方議員だと考えています。
 ライツでは全国的に広まっている住民投票で18歳や16歳、中学生までに投票県を認めている傾向を歓迎しているわけですが、これについても「住民が本当にいい判断が出来るのか分からないから住民投票に異議あり」そして「子どもたちに判断能力があるのかわからない?」という消極的な意見を持った二人に挟まれていたように感じます。
 住民がいい判断出来るのか分からない・・・・という意見に対しては「じゃあ、議員はいい判断が出来るのか」ということになってしまうし、子どもたちの判断能力・・・・についても「それなら大人はいつもいい、正しい判断が出来るのか」ということになると思います。人はいつもその都度、自分自身の置かれた環境の中で精一杯考えて自分で決めるのだと思います。20歳の時に支持していた人(党)と30歳の時、40歳の時・・・と考えてみても、ずっと同じ場合もあるかもしれないし、違う場合もあるかもしれません。でもそれでいいと思っています。大事なことは「自分で考えて決めた」ということだからです。だから、私は子どもたちにも年齢なりの判断を表明する機会は必要だと考えます。
 
 長野県平谷村での合併をめぐる住民投票でのライツの取材での中学二年生の女の子の話です。<ライツニュースから>
・今回、住民投票が行なわれたが、こういう機会が与えられたことについてどう感じたか?
A「10月に(住民投票がある)と言われてびくりした」
・家の人などと、この住民投票について話しをしたか?
B「学校のクラスメイトと話す機会があった」
・今回住民投票することになったが、本当の選挙でも中学生などから投票する機会があればいいと思うか?
A「よかった。大人ばかりで(村の物事が)決まり、今まで言いたいことが言えなかったが、こうして私たちも言うことが出来た。」
・今後の平谷村についてどう考えるか?
A「小さい村だけど、(村外にいる)友達が、平谷村に来てもらいたい。観光客をもっといてもらいたいので合併してしてもいい」
B「(平谷村という)名前が消えるかもしれないけれど、村の人たちとのふれあいは残っているので、消えないで欲しい」

今年から高校1年生になった男の子は・・・
・今、投票を済ませてきて、率直な気持ちは
「責任が重かった」
・やはり中学生が投票することは負担として重かったか?
「確かに自分の1票ということで責任は重かったが、今まで資料や友達と話し合いをしたり、アンケートをしてきたので、経験として今後もついていく」
・この村は好き?
「村の政治ということを考えるきっかけとなった。自分は(この村が)好きだからこそ、きちんと考えた投票した。」

 これはもちろん一部のことかもしれません。でもこの一部の子どもたちの気持ちどう受けとめるのかが問われているのだと思います。
 今日のライツフォーラムはとても面白い、貴重な経験となりました。

投稿者 hisaka : 2003年05月30日

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