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2003年05月29日

6月議会での提案事項~会派説明

 「科学的観測精神」に対するご意見をいただきました。そもそも人が科学的に判断することはあり得ないのかもしれません。でも、ある現象を捉えるときに、物事を処理していく時の客観的な判断力をどう身につけていくか?ということだと思っています。どうやったら自分の意見を客観化できるのかということです。
 少し言葉不足だったかもしれませんが、当時天気図を描く一人前になるまでの道のりは相当厳しいもので、例えば時間の刻みや温度を体で覚えるための訓練を積み重ねていたそうです。

 今日は会派説明がありました。6月議会に向けての行政側の提案事項の説明会です。補正予算がないので、いつもよりあっけなく説明が終わってしまったように思います。先日も書きましたが、情報システム管理運営に関する条例が新しい提案で、あとは国や都の制度変更に伴っての市の制度変更などでした。配偶者特別控除の撤廃の説明もありました。
 補足事項で市民自治基本条例の制定経過について報告がありました。もし一言も説明がなければ、現在の状況を聞かなくてはと思っていました。パートナーシップ協定での約束通り、昨年6月に提出した市民案が一体どうなってしまったのかとても心配でした。今、まだ中間報告の時点でようやく課長レベルでの話合いが終わり、部長らでの議論が始まったそうです。本当はその議論そのものを傍聴したいわけですが、それは絶対に無理…という姿勢には残念無念です。
 この条例では市民自治を進めるための「議会」についてもルール化しようとしています。その部分は当然に議会内での議論となります。行政が議会について規定することは不可能だからです。議会での協議はもちろん市民に公開しなくてはなりません。特に全員協議会という方式は通例非公開の会議だそうですが、市民にクローズの場所で議論をすることが認められている原則は改正した方がいいと考えます。

 今日、全国市議会議長会からのニュースで市議会議員の報酬は全国平均44万3千円という調査報告が載っていました。この調査は2002年12月31日現在のものですが、これは前年度よりも千円マイナスだそうです。議員報酬は人口によっても随分差があります。当然人口が多い都市ほど報酬は高水準になっていきます。人口段階別の調査結果を見れば10万~20万人規模の市は全国に127市ありますが、その平均は49万円です。多摩市はだいたい平均くらいの51万2千円です。4月以降減額されました。ちなみに3月までは基本報酬月額52万1千円でした。
 議員報酬が一体どのくらいがいいかについては周囲との比較の中で語るのではなく市民が議員に求める仕事と連動して決まるのだと思いますが、驚きなのは政令指定都市規模になると平均が90万円で、人口5万未満の都市の約2.5倍であることです。

 これからの議会の在り方の中で一番問われているのは「情報公開」だと考えています。会派の中では議会運営に対しての提案事項について話合いをしているところです。テレビやラジオでの中継や議事録のインターネット上での公開、政務調査費については領収書添付での公開を進めていくことなどを考えています。「議会ってどうなっているの?」という素朴な市民の疑問から議会改革は始まるのだと思います。まずは透明性をどうやって高めていくのか?が議会に求められている最重要で、解決すべき再優先課題です。

投稿者 hisaka : 2003年05月29日

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