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2003年05月16日

前例はあっても。

 今日はとても画期的なことがありました。第一回目の臨時議会で、議長と副議長を選び、そして各常任委員長、副委員長を選びました。
 議長と副議長については議場で議員全員の投票によって決定しますが、常任委員長らには議場での会議を休憩として、委員会室で委員会に選任されたもので決定します。通常ならば委員会は全て公開ですが、このような委員長を選ぶための委員会の傍聴は認められてきませんでした。
 なんと今日はその前例を破り、議会運営委員会の委員長を決定する会議が傍聴者に開かれたのでした。初め、総務常任委員会の委員長決めの時に市民が「傍聴させてもらいたい」と願い出た時は、委員会は当然委員長も決定していないので、事務局が市民に対応し、結局は直前に決まったばかりの議長に示唆を求めたところ「前例が無いので傍聴は認められない。」という結論に至ったようでした。
 私も総務常任委員として委員会に参加しましたが、その時には「傍聴を求めた市民がいた。」ということは話題にも上らず、粛々と議事進行がされました。でも、議会運営委員会は4つの常任委員会の後から開催されたこともあり、市民が直接に委員会室で「傍聴させて欲しい」と申し出をしたのでした。
 最初は「前例が無い・・・」として対処しようとしたわけですが、議会運営委員会にはメンバー他に交渉団体ではない一人会派のオブザーバー参加があったことや、私も会派で傍聴して、「当然、市民に公開すべきだろう・・」という空気が流れていました。
 するとメンバーの中から「前例に無いとして断わっていたら、ずっと前例に無いから認めない・・・ということになりますよね。だから私は傍聴してもらうようにしたらいいとも思います。」という、拍手喝采してしまうような‘待っていました!’の発言。それまでは「いや、今までは前例が無いんだよ・・・・。」とメンバーの一番年長者である仮委員長が拒否していて、それに賛同していた他のメンバーも「委員長の判断に任せます。」という流れにあり、さっぱり私たちの求めている「公開」が不利な立場だと感じていたのに、どういう風の吹きまわしか?突然に「じゃあ、仮委員長は傍聴を認めるとの方向でまとめたいのですがいいですか?」と・・・・となったのです。
 一瞬‘間’を置いて、「じゃあ、いいですよ・・・・」と、しぶしぶというか、私たち自身もキツネにつままれた気分になりながら、うれしい結論が出されたのです。もちろん私も含めてオブザーバーからは拍手がわきました。これで通常に委員会だけでなく、委員会長などを決定する重要な場面にも市民の立会いが可能になったわけです。
 これはとても画期的なことです。前例は前例でしかありません。議会の公開性がちょっぴり前進しました。前例を必ずしも踏襲することが正しいわけではありません。

 委員長などの決め方ですが、私の所属していた総務常任委員会では投票形式で行なわれました。最初は仮委員長から「委員長の指名推薦にしたい・・・。」との申出がありましたが、やはり推薦よりは立候補のほうがいいし、委員長の推薦でなくても、常任委員7人の自薦他薦でもいいわけです。私は少なくとも最初から「(仮)委員長の指名推薦」のやり方には納得が出来ませんでした。結局、委員長の選任手法が一本化されなかったために、投票形式での決定となりました。副委員長も同様の手続きで行ないました。気がついてみれば、この総務常任委員会は唯一女性は私一人・・・・ちょっと心細さを感じながら新しいスタートです。

★今日決定した新体制は「おしらせ」をご覧下さい!

投稿者 hisaka : 2003年05月16日

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