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2003年05月13日

第一小学校はどうなるの?

  一ヶ月ぶりに第一小学校の建替えワークショップに出席しました。前回はちょうど選挙真っ只中だったので、欠席した間に随分と議論が進んでいました。このワークショップは、とてもユニークな方々が揃っているなあと思います。メーリングリストも立ちあがっていて、時に意見交換がなされるわけですが(もちろんパソコンを使用されていない方の為にもMLのカレントスクラップが配布されます。)、大事な問題(本質)をそのまま放置することなく、みんなできちんと議論を共有しようという姿勢をつねに忘れず持っているところは、わりと‘まるく’治めようとして会議に活力がなくなることを防止して、いい傾向だと思っています。
 今は、校舎の教室の配置を考えているわけですが、例えばプールは必要かどうか、オープンルームにすべきかどうか、地域開放型のがっこうにすべきかどうか等についても、まだまだ議論の余地が残されています。プールは多摩中学校やアクアブルーや、近隣の小学校のプールを上手くやりくりしながら使用することができるのではないか?という意見、低学年用の小さめのプールを作り、高学年は多摩中と共用でいいのではないか、また「泳法」ということではなく「みんなで泳ぐ」という楽しみを教えるということではやっぱり学校にプールを併設すべきだという意見もあり、まだ結論が出ていません。ただプールをつくるなら、もちろん地域開放は当然というところでは一致しているようです。
 ところで多摩中のプールとの共用については、やはり小学生のサイズから見ると少し深めとのこと。小学校では今でも学年により水位を変更しているようで、中学校のプールとなるとやはり深すぎるのが現実です。それなら多摩中のプールを改造して可動式の床にすればいいのでは?という意見も出ましたが、プールの改造に2千万弱くらいかかると見た方がいいとのことです。またプールに上げ底を沈める方式にした場合もその取り扱いをどうするかは結構難題のようです。
 プールを作らないとしたら、小学校の授業では10時間くらいを水泳指導にというキマリがあるそうで、つまり6学年となれば60時間分と夏休みのプールの時間分だけ、どこか他の場所を確保することが必要です。アクアブルーは夏は混み合っているのなら、いっそのこと閑散期の冬に指導をすれば十分対応できるのではないか?という意見もありました。

 そしてもう一つですが、もしかしたら状況が変わるかもしれない・・・、どちらかといえば状況が変わったらうれしい・・・という事項がありました。それは「学童クラブ」の問題です。実は学童クラブを併設したいということは市民の意見にも多くありました。今、一ノ宮学童の分室が多摩中学校あるので、建替えた時に小学校の敷地内につくれば都合がいいというわけでした。
 ところが学童クラブを小学校と併設しないという方針が出され、今年度に多摩中学校のクラブハウスを改修し、そこを学童クラブとして使用する予定となりました。この3月の予算委員会でも9百万円の予算が認められています。でも、どういう風の吹きまわしなのか?事情なのか?今日の行政担当者の話では「もしかすると学童が併設になるかもしれないので・・・ちょっと頭にいれておいて下さい。でもまだ本決まりではありませんので、非常に申し訳ありませんが、次の回には確定していると思いますので、よろしくお願いします。」ということだったのです。
 思わず参加した人たちは戸惑いもありながら、でも否定するわけではなく、この行政の方向性には歓迎ムードが漂いました。まだ本決まりではないのですが、私たちのグループ(ワークショップは今、3つのグループに分かれて議論が進んでいます)でも、早速、学童クラブの設置場所を決めました。まったく、学校の校舎内に学童クラブそのものを入れこんでしまうというよりは、学童クラブという性格を考えた時、やはり家庭的な雰囲気があり、ちょっと落ち着けるのがいいということで、敷地内にあるけれど別棟にしました。
 昔のことを聞けば、いわゆる‘鍵っ子’が少なくて、学童に通っている生徒が肩身の狭い思いをした時代もあったとのことですが、今は両親共働き家庭も増えてきたし、これからはその方が増えてくる時代だと思います。学校に学童を併設することになれば、もちろん多摩市では初めてのことですが、例えば新しい在り方を考えていけるという可能性も広がり、学校と学童との連携体制がどうなっていくのか等楽しみだなあと思います。 
 でも、まだ本決まりではありません。できれば、学童クラブが学校と併設するモデルになれるようにと願っています。長期的な視野に立った時、改修工事よりも併設にした方がいいという選択もありだと思います。いづれにしても私たちは併設は大歓迎です。実は当初の方針を変えることになりますが、なぜ変更することにしたのかの説明をきちんと果たせばいいと思います。

 あとは全国の新しい学校校舎の流れとしてのオープンルーム形式、地域開放についても賛否両論です。これも議論をしたいなあと思っています。地域開放については、せっかく校舎を建設をする段階では「地域開放型にしよう」という方向性で考えたとしても、いざ校舎完成しても地域開放の必要性がなかった・・・という状況になったら意味がないとの意見も出ていて、「ハードだけでなくソフトも」と並行して視野にいれながらの議論が続いています。
 今後、どういう風にワークショップが展開していくのか楽しみです。

投稿者 hisaka : 2003年05月13日

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