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2003年05月03日

数の ‘ちから’

2003/05/01 [木] 宿泊研修のため報告はおやすみ

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 東京ネットのリーダー研修に参加します。報告はまとめて明日に。



2003/05/02 [金] 組織ってなんだろう?

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 昨日の午後、議員説明会がありました。今後のスケジュールと身分証明書の写真撮影をしました。一つ不思議なことがありました。それは議員バッチについてです。私は議員バッチを持っていましたが、さらにもう一つ新しいバッチを受け取ったのでした。始めは「前にももらっているし・・・。」と返却してみたのですが、やっぱりこれはもらうものなんだろうか・・・と考え直し、一応受け取りました。でも、どうなのでしょうか?私の感覚では、これは議員期間が終了すればどこかに返却するべきものだと思うのです。誰、どこに返却するのか?というのがまた難しいのですが、 返却するとすれば、新しく発足した議会の長にということになるのでしょうか?とりあえずは議会事務局には返還する必要があると思います。と言いつつも、私の手元にも議員バッチが2つあるわけで、これは私の任期が終わるまで大切に保管しておこうと思います。ちょっと扱いがよくわからないからです。
 
 さて議会の予定があったので研修は昨晩の交流会への参加と今日丸一日、IHOE(人と組織と地球のための国際研究所)の川北秀人さんのレクチャーを受けました。
 昨日の交流会では東京都内の各地域ネットの人が選挙の苦労話などエピソードを話しました。選挙カーを壊してしまったり、看板が屋根から落ちたりなど面白い話もありましたが、候補者だった人たちに共通していたのは周りの人へのこの上ない感謝の気持ちでした。私もそうですが「決してひとりの力だけで戦ったわけではない。」ことをしみじみと感じます。

 今日のレクチャーは「政治責任を果たすための組織づくり」という小難しいテーマでしたが、要は生活者ネットワークという組織の将来図をどう描いていくのか?ということについて自分たちで議論しあう形式で進められました。今、政治の世界も含め、あらゆるところで語られる「世代交替」ですが、ネットもその渦中にあり、まだ突破口が見つからない状況があります。みんなが「欠乏感や不足感」はあり、何とかしなくては・・・と思っているけれど、だけど何ともならない状況・・・先の見えない状況を変えていくためにはやはり「組織」となるものをしっかりと学ぶことが必要です。私もそうですが、多くのネットメンバーは「組織論」を勉強してきたことは皆無で、ネットという組織を動かしながら、試行錯誤で何となく今のカタチを作ってきたというのが実際のところです。今、ネットの認知度も少しずつ高まっている中では、「生活と政治」をつなげる役割を果たしていくひとつの組織体として確立することが不可欠になっています。
 組織はたえず循環が必要です。人、金、もの、情報が循環していなければなりませんが、やはり「人」の循環は難しく、いつも同じ人が運営を担っている状況を脱すること出来ないという市民運動体に共通する悩みを抱えています。ネットの特徴としては、昨年、上野千鶴子さんの話にもありましたが、「専業主婦だからできる」という面を否定することは出来ません。今後は専業主婦が珍しくなる時代に入ります。その中でネットという組織が存続するためには、やはり今、新たな手法を見出していく必要があります。
 地域のネットは個々に抱えている事情が異なるものの、やはり専従スタッフ不足は共通の悩みです。みんなで政治をつくる運動はムリヤリではないので、それぞれ関われる範囲で参加をする仕組みになっています。今、ネットの運動に関わってきた人が時代の流れの中で地域コミュニティづくりやNPO活動にシフトする傾向があります。政治に関わりながら、見えてきた不足や新たな地域課題を自分たち自身で解決しようとするからです。ネットの政治の根本にも地域活動にもやはり「自治」の精神があるなあと私はつくづく思います。「自分たちで行動する」が基本だからこそ、自分たちで出来ることは実践するわけです。けれども、精神だけが先走りしても空回りするだけで、やはりどんな組織を目指すかという像をしっかりと持つ必要があります。これからも時代を読み、そしてそれにふさわしい「みんなで政治をつくる」運動を進めていく必要があります。もしかすると専従スタッフも必要ないのかもしれません。
 私はとにかく理解者を増やす必要があると思います。そもそも「みんなで政治をつくる」ということ自体、本来は当たり前のことですが、当然のことが当然のように存在していない現実があります。そして実は、経験からもつかみにくいことで、なかなかイメージできないことでもあると思います。私自身はまだまだ完璧とはいえないけれど、なるべく多くの人に呼びかけて、みんなで政策をつくりあげようとするネットの政治姿勢にまずは共感しています。

 それにしても組織って難しいと思います。まずは目標を設定する必要がありますが、どういう目標を設定して、それに向っていくのか?という時に組織を率いていく人の眼力、決断力にかかってくる場面もたくさんあると思うからです。そのことが組織をものすごく左右するからです。



2003/05/03 [土] 数の‘ちから’

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 新しく発足する議会に向けての体制づくりが始まっています。いわゆる民主主義とは言え、最終的にモノを言うのは多数決。その意味ではやはり議会の中でどのように会派を作っていくかが重要なカギを握ります。
 私も昨年は生活者ネットということで二人会派でしたが、いわゆる公渉会派になるためには三人以上が要件です。そのために、色々な政策の方向性などを刷りあわせながら、数の‘ちから’を作っていくことも大切です。公渉会派にならないと議会運営委員会や代表者会議に参加できないので、何としてもネット以外の議員の方々と会派を結成する必要性があります。こういうのを政治力学・・・っていうんだなあと思いながら、ネットのメンバーとともに今後の対策を思案しているところです。
 去年のことですが、私たちの会派は政務調査費の増額に反対をしました。実はこれについては議会運営委員会での決定事項だったので、議場の場で議会運営委員会の決定に反することは、これまでの‘申し合わせ’に反する行為でした。でも私たちも、その反則行為をまったく知らなかったので、増額するなんておかしい!として結論を出したのですが、後から、私たちが反則行為をしたことを指摘され、とても驚きました。・・・と言ってもそもそも公渉会派でないあまりに、議会運営委員会でもオブザーバー参加しか認められていない現状があります。例え、意見を述べたとしてもあくまでも参考程度にしかならないのが通常です。オブザーバーの意見を議論することは滅多にありません。私が傍聴した限りの議会運営委員会ではオブザーバーの意見を「わかりました」と受けとめるだけに留まっていました。この政務調査費の増額の件については、私たち会派も議会運営委員会の場でオブザーバーとしての意見を述べなかったことは反省すべきだと後から失敗を反省しましたが、三人以上の会派でないと議会の運営にかかわれないと言うのもおかしな話だと思っています。検討すべきところだと考えています。最低限、会派ごとに議会運営に対する見解は持っていると思うので、みんなで議会運営に関われるように変えていく必要があるように感じています。
 何はともあれ、会派をどう作っていくか?というのも注目をしていくべき点です。多摩市のように無所属議員が多ければ多いほど、個々の議員がどのような立場で会派をつくり数の‘ちから’を作るかについて、市民側もきちんと見守る必要があるでしょう。
 政治の世界には表面には全く見えてこないせめぎあい、攻防があります。まだまだ経験の浅い私には、全くどうすればいいのか半分お手上げ状況でもありますが、ネットメンバーのこれまでの経験の中から様々な想定をして、今日は話し合いをしました。まだ確定しているわけではないので、公表することはできませんが、とにかく‘政治力学’、カケヒキって難しいことは確かです。どちらかというと正々堂々としていたいタイプの私自身は会派を結成する重要性は感じるものの、‘カケヒキ’はどうも苦手で、こういう動きに巻き込まれてしまわないように気を張っているだけで精一杯です。そんなときネットのメンバーの経験が生きてくるなと痛感しています。

投稿者 hisaka : 2003年05月03日

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