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2003年04月18日

政策⑫ 「まちづくり条例」の制定

 これは都市計画を市民の手でつくるためのルールです。この条例については昨年12月の一般質問のテーマにしましたが、行政の方向性の中にも「まちづくり条例」を視野にいれているとの確認ができました。条例の制定過程にはもちろん市民参加が欠かせないでしょう。
 例えば「突然に奇抜色の建物が住宅街に建築されたら?」という問題も、この「まちづくり条例」により一挙に解決です。建築前から周辺住民との協議を図ることが目的で策定されるからです。市民の「居住福祉権」は守るのに大きな役割を果たします。
 
 市民の眼で都市計画デザインを考える。これは難しいことではありません。「当事者に意見を聞く」ことだからです。公共的な施設のバリアフリー化を考えてみればわかると思います。点字ブロックの設置のされ方など、実際に障害者にとってはまったく不便でしかない箇所がたくさんあります。当事者の眼でまちデザインをしなければなりません。スロープや障害者用のトイレ、音声案内板なども同様で、設置前の段階で当事者の参加を得ながら一番使いやすいを実現しなくてはならないと思います。
 最近、まちデザインに対しては本当に腹立たしいことがあります。それは永山駅前の改修工事で、まったく使いにくくなったのです。特にタクシー乗り場ですが安全確保をイメージしたのかもしれませんが、雨に濡れないとタクシーに乗ることが出来ない設計になっています。新しく設置された柵が本当にじゃまです。安全確保に設置した横断歩道は渡る気がおきません。多くの人がそう考えていると思います。時間はかかっても市民に参加を得れば、この信じ難い駅前構造にならなかったと思っています。
 市民にも建築のプロがたくさんいます。市民が使う場所だからこそ、例えば駅前デザインも市民公募で選ぶなど、「市民が主役」を目指すなら、もっと工夫が出来たはずです。私は新品にリニューアルした駅前に無念さを感じています。
 
 「まちづくり条例」は‘まちデザイン’をするためのルールです。市民参加でまちづくりという点で「市民自治基本条例」と混同しやすいのですが、全く違う性格のものです。つまり「まちづくり条例」は具体的な手順を定めたものなので、「市民自治基本条例」の市民主体の理念を都市計画決定の中ではどのように具現化するのかについて実際の手続きをルール化するからです。例えば「建築計画は○日前に市民に知らせる・・・」のような感じです。

 市民参加はものすごい時間も苦しみも伴うものだと思います。百人いれば百通りの答えがあるからです。これを一本化するのはとても大変なことです。でも、「市民が主役」というならば、絶対に避けて通れないのが「手間をかける」ということです。行政の理屈ではわりきれないのが市民参加。これを具現化していく道のりの一苦労が面白い!私はこんな時代に入っていると思います。


     ★ぜひ、政策に対するご意見やご提案などおよせください★

投稿者 hisaka : 2003年04月18日

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