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2003年04月16日

政策その⑩ 在宅福祉を支える‘まちづくり’

 介護保険制度、そしてこの4月から障害者支援費制度の導入など福祉サービスの在り方も大きく変化しています。「措置」ではなく「契約」によるサービスは利用者とサービス提供者が対等な立場でなければなりません。この関係を確立させ、福祉サービスを豊かにしていくためには、やはり利用者の主体性を最大限尊重すること、そして利用者の権利を守る仕組みを作らなければなりません。
 今、多摩市には福祉オンブズマン制度があり、苦情申立てや相談を受けつけていますが、サービス提供者には常に良質な福祉サービスの確保してもらうことが欠かせません。そのためには第三者評価機関を設置し、公平な視点からサービス提供者を評価し、さらなるサービスの質向上へとつなげられるようにすべきです。
 さて、生活者ネットワークではみんなが安心してともに暮らせる地域を目指してまちづくり活動を進めてきました。介護が必要な人も、元気な人も、障害を持つ人も持たない人も、お互いに支えあいながら生活していくためには、やはり「地域福祉」の拠点整備を進める必要があります。地域の身近なところに福祉や生活の相談を受けつけ、そして必要に応じたサービスをコーディネートするの拠点設置です。この拠点ができれば「住みなれたまち、住みなれた家で暮らす」が実現に近づきます。
 特に私自身はグループホームの設置を進め、地域でグループホームを支えられるような仕組みを作りたいと考えています。地域に住んでいる人たちの「見守り」のなかで利用者の自立生活をサポートする体制は、これからの新しいまちづくりの目指す方向だと思います。地域のことは地域で考え地域で解決策を見つけて行動をしていく、まさに「地域福祉」の原点です。
 また、地域福祉の担い手となるホームヘルパー、ケアマネージャー、サービスコーディネーターなどの人材確保、人材育成計画を持つ必要があると思います。ただ単なる増員ではなく、関わる人たちの技術が常に磨かれるように研修体制も充実させていくことが重要です。さらには、地域に根ざして活動をしているNPOやボランティア団体に注目をし、その活動を盛り上げていくような支援体制を構築すべきです。
 昨年9月議会でも提案しましたが、市内の各地域ごとに住民参加による「地区福祉計画」を策定しながら、地域の人とともにコミュニティ・ケア体制をつくり、在宅福祉の充実を目指したいと思います。


     ★ぜひ、政策に対するご意見やご提案などおよせください★

投稿者 hisaka : 2003年04月16日

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