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2003年04月10日

政策その④ 「男女平等条例」をつくる

 政策③とも関連する話になりますが、性別に関わりなく一人ひとりが「自分」らしい生き方を選択できること、みんなに同じようにチャンスがあり、チャレンジできる社会が一番楽しいと思います。
 私の母親世代の女性たちが求めてきた平等は、女性が男性の水準まで追いつけ追い越せでバリバリと活動する「男女平等」という側面ばかりが強調されてきた気がします。男女平等に頑張ることで本当は男性も女性にも有益なのに、なぜか男性は「男女平等」の言葉を聞くだけでアレルギー、「生意気な女」というレッテルが貼られる場合もしばしばです。でも、男性がもっと積極的に「男女平等」を推進すれば、男性自身がもう少し社会の中でゆとりが持てるはずです。。例えば会社で、男性がこれまでの仕事の3分の1減らすとします。そうすれば、その分を女性が担うことができます。男性の負担は減り、女性は活躍の場が広がります。こんな風に互いに調整しながら「役割分担」できることが必要です。「ワークシェアリング」を実現することで男性にも女性にもメリットがあるのです。

 男女平等は遅々として進まないのが現実です。その認識の下、国でも男女共同参画基本法が制定されています。これに基づいて地方では、地域の事情に合わせた取り組みをすることが求められます。そういう意味ではやはり男女平等条例を策定する必要性がありそうです。3月議会の予算特別委員会でも発言しましたが、国が「基本法」を制定した意味を十分汲み取る必要があると思います。もちろん市民一人一人の意識変化でしか変わらないのは当然のことですが、例えば女性を積極的に採用している企業に対しての優遇策など、行政の支援によって「男女平等」を推し進めることができます。パート労働についても課題です。
 男女ともが「仕事と家庭の両立」させるが条例化の目的だと思います。多摩市の中でどの部分に対し行政が役割を果たすべきなのか?そして果たすことができるのか?を整理することから策定作業は始まると思います。市が出来ることを明確にし、そして一自治体だけでは解決できない部分については都や国に協力を求める姿勢が重要だと考えます。
 「自分流」とか「自己実現」、「自分らしさ」という言葉が流行している一方で、まだまだ「男らしさ」「女らしさ」という言葉が根強く残っているようですが、私の中ではこの言葉は既に死語です。私は「自分らしい」ことが一番でその中の一つに「女性」という要素があるに過ぎません。結局は男だから、女だから・・・と選択肢の幅が狭められない社会が誰もが生きやすいのだと思います。


   ★ぜひ、政策に対するご意見やご提案などおよせください★

投稿者 hisaka : 2003年04月10日

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