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2003年04月01日

花開き 桃色の陽に 心がなごむ

新年度がスタートです。永山駅でも新入社員風の団体を見かけました。乞田川では桜が咲き始めています。テレビでは東京の桜が満開になったと言っていましたが、多摩はまだ5分咲きくらいです。今週末には聖蹟桜ヶ丘で桜まつりがあり、来週から小学校、中学校の入学式があります。ちょうどそのころに満開になればいいなあと思っています。
 私も気持ちを新たに次のステップへと向かいたいと思います。去年も「今日から出勤しないんだっけ・・・」と非日常感を持って4月1日の朝を迎えました。今日はたま広報に「平成15年度当初予算特集」ありました。でも、これだけ見ても一体、多摩市の財政状況がどのくらい厳しいのかがなかなか伝えられないように思います。
 「家計におきかえると・・・。」としてせっかくいいコメントが載せられているのに、「足りない分を貯金を取り崩したり借金をしたりして生活する」・・・でもその貯金が不足していることを知らせて欲しいと思いました。私もそもそもの危機感はいわゆる「普通貯金」を食い潰すしかないという状況に、これでは‘まち’の持続はあり得ないと思ったからこそ生まれました。今回の予算は「何とか組めた」状況にあるのに、そのことがこの特集号ではあまり伝えられていないことが残念です。
 今、一番必要なことは「どのくらい厳しいか」ということをもっとリアリティ持って伝えることだと思いますが、それはなかなか難しいこととも言えます。でも、難しいからこそ、そこに創意工夫の面白さがあります。月並みの「厳しい」という言葉では、赤字国債を発行している状況にそれほどのリアリティを感じられない私のように、本当の危機感が生まれないと思っています。
 そして、そもそも「ちゃんと税金を払ってるんだから、行政がちゃんとやればいいだろ!」と思う人も多いと考えます。そういう意味ではこの状況が発生するまでの経緯なども含めて、本当に市民に対して誠意ある情報提供と、説明責任を果たしていく必要があります。
 今後に課せられる行政への課題、そして議会に対しても同様ですが、ますます難題が増えるように思います。「お金があったからごまかせた部分」が少ないにしろあったように思うからです。当然ながら「ごまかし」を払拭する必要があるし、すでに「ごまかし」も出来ないほど硬直した状況に置かれている事実をもっと直視していくべきです。
 この厳しい状況をどうやって乗り越えればいいのかと考えながら、ふと、川沿いを見れば、まったく何事も無いかのように桜が咲いていて、心が一瞬穏やかになるのでした。

投稿者 hisaka : 2003年04月01日

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