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2003年03月31日

明日への力に

 乞田川の桜が少しずつ咲き始めているのを眺めて、去年は桜がもう少し早く開いていたことを思い出しています。
 今日は会派交付金としての政務調査費の最終報告を作成しました。年間27万円で、一ヶ月では2万2500円。交通費は上限が一人あたり6万円なので、一ヶ月でだいたい目安として5000円です。結局、私の会派(生活者ネット)では政務調査費をすべて使いきることはしませんでした。というよりは、むしろ「どこからどこまで・・・。」を政務調査費から支出してもいいのかという基準がわからないので、わかりやすい例えば視察や研修に参加した費用について使わせてもらいました。
 政務調査・・・ということでは書籍を購入したりする費用も支出できるわけですが、例えば購入した書籍は誰のものになるか?とか突き詰めて考えて見た時に、非常に難しいなあと思います。議員控え室でみんなで共同で使用している法令集などは追録を含め、議員の入れ替わりがあっても随時、その書籍を引き継いで使用することが出来ます。けれども、個人的に購入したものについては、一体どうするのか?という部分はなかなか整理しきれていないと思います。
 会社などで本を購入した場合には、必ず購入日と会社の印鑑が押されます。そして例え、その時は個人的に使用をしていても、必ず書籍保管記録簿にチェックされているので、使用期間が終われば、それは自動的に共通の財産として誰もが使用出来るように本棚に並びます。・・・となれば、もし政務調査費から購入した本などは議会図書室(あまり図書は充実していないし、使われていない)に保管するなどした方がいいのかもしれません。
 私もこの1年間で、かなり書籍を購入しましたが、結局「私物」として使用したいので、これを政務調査費から支出することはできないと判断しました。
 実は、多摩市議会の政務調査費について、領収書を含む一切の資料を開示請求した人がいるそうですが、「領収書は存在しない」との理由で拒否されたそうです。今年の夏のことです。そして「領収書を添付することが要件となっていない」という見解でした。やはりこれでは市民は納得が出来ないと思います。私自身も自分がきちんと政務調査費を運用していることを伝えたい、そしてそのことが市民が議員の活動を理解できる一端にもなると考えます。開示請求した市民に対して、応えきれなかったというのは在り方として考え直すべきだと思います。
 私たち議員は、1年間の政務調査費については、領収書を添付をし、議会事務局に対して、すべての活動報告とともに使用明細書の報告書を提出します。そして事務局はそれをチェックをしますが、最終的には領収書などは会派できちんと保管しておくことにはなっています。これらは、公文書の扱いではないので、市民に開示をするかしないかは各会派次第になります。
 3月議会では政務調査費が増額されました。そして議会事務局の方は「実は政務調査費は活動の一部を補完する役目なんだ。」と教えてくれました。もちろん私が1年間にやってきた活動の一部として、政務調査費を使っての活動が存在します。でも私の全ての活動を換算するのはとても難しく、そして政務調査費の支出基準もそれほど明確ではないので、本当に支出先として適当かどうかの判断も難しいのが現実です。つまり政務調査費を全て使用しなかったとしても、全く活動をしていない・・・とは言えないわけです。
 それに、視察にあちこち出かけたり、さまざまな研修に参加して忙しいことが議員の活動として結びつくとも言えません。そう考えてみれば、政務調査費とは非常に使い方の難しいお金だと思います。自分自身が調査や研究をし、そして何を学び、何を得て、そして何をつくりあげていくのか?という部分がまさに問われるはずです。
 だからこそ、政務調査費の在り方は、市民の方々ともっと議論をしていく必要があると考えています。
 その問題点を考えてみても、私は何とか解決の道筋を見つけていきたいです。この気持ちが私の明日からの力に変わっていくに違いありません。

投稿者 hisaka : 2003年03月31日

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